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代表 4年前

ナイジェリア代表、背番号10の系譜。アフリカ屈指のタレント集団を束ねたカリスマたち

「スーパーイーグルス」の愛称で知られるナイジェリア代表は、アフリカ屈指の実力を誇るタレント集団であり続けてきた。一方でたびたび政治や協会の現場介入に妨害を受けてきた歴史もある。そんな難しい環境下で、チームの中心である「背番号10」を任されてきた選手はどんな活躍を見せたのだろうか。ひと癖もふた癖もある同胞たちを束ねてきたカリスマたちの系譜を振り返る。(2020年6月掲載の記事を再編集したものです)

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

フランスワールドカップ(1998)

ジェイ=ジェイ・オコチャ
【写真:Getty Images】



背番号10:ジェイ=ジェイ・オコチャ(フェネルバフチェ)
生年月日:1973年8月14日(当時24歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト

監督:ボラ・ミルティノビッチ
戦績:ベスト16


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 1991年にドイツで欧州進出を果たし、1994年のアメリカ大会でワールドカップ初出場。そして1996年にはアトランタ五輪でナイジェリア代表の金メダル獲得にも大きく貢献した。

 このタイトルによって注目度は高まり、1998年フランスワールドカップでの躍進も期待された。なぜならオコチャの他にタリボ・ウェスト、ウチェ・オケチュク、セレスティン・ババヤロ、ガルバ・ラワル、サンデー・オリセー、ヌワンコ・カヌ、ティジャンニ・ババンギダら、アトランタ五輪優勝メンバーが選出されていたからだ。

 本大会に入るとナイジェリア代表はグループリーグ初戦のスペイン代表戦に3-2で勝利して番狂わせを演じ、第2戦のブルガリア代表戦も1-0で制したが、決勝トーナメント1回戦であっさり敗退してしまう。オコチャも先発出場していたが、2大会連続の進出となったラウンド16でデンマーク代表に1-4の大敗を喫した。

 当時まだ若手だった背番号10は、チームがなかなか殻を突き破れなかった中でも卓越したスキルを駆使したドリブルで見る者を魅了し、ワールドカップ後にパリ・サンジェルマンへとステップアップを果たした。

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