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Jリーグ、再開後のウイルス検査体制を整備へ。定期検査と緊急対応検査の2種類

text by 編集部 photo by Getty Images

Jリーグ
【写真:Getty Images】

 日本プロ野球機構(NPB)とJリーグの合同による第9回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が8日に実施され、その後記者会見が開かれた。今回の会議ではリーグ戦再開後のウイルス検査体制について専門家チームから両リーグへの提言が行われたことが説明されている。

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 Jリーグは6月27日よりJ2再開およびJ3開幕、7月4日よりJ1を再開することをすでに発表している。再開後のウイルス感染再拡大を防止し、感染者の速やかな把握と対応を行うため、効果的な検査体制を整備することが必要となる。

 すでに先日発表された通り、Jリーグでは再開・開幕前の今月20日頃からシーズン終了まで2週間に1回のPCR検査を行っていくことを決めている。全クラブの選手・監督・コーチ・スタッフらを対象とした検査となる。検査方法については、鼻腔による検査とほぼ同等の有効性が認められた唾液による検査を行い、選手の負担を軽減することが明らかにされた。

 一方、選手らに発熱や体調不良などの症状が現れた場合にただちに検査を行う「緊急対応検査」の体制を整えることも必要となる。各チームがホームスタジアムに近い大学病院などの医療機関を検査施設として事前に選定することで、迅速な検査を可能とすることが専門家チームから提言されている。

 症状が表れた選手は、ウイルスの陽性反応が検出された場合は当然として、緊急対応検査を受けることになった時点ですぐにチームから隔離される。また一定の基準により濃厚接触者を特定し、同様に検査および隔離を行うことになる。

 ウイルス感染が確認された選手の復帰基準としては、発症日から14日間、PCR検査の陰性反応から72時間で復帰が可能とされている。また退院から2週間様子を見なければならないという行政指導もあるが、今後のエビデンス蓄積などを通して、より適切な復帰基準を設定して提言を改定していく可能性も示された。

【了】

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