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クロップ監督、英国の新型コロナ対応を批判。「私しかマスクをしていない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ユルゲン・クロップ
【写真:Getty Images】

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は、母国ドイツなどと比較するとマスクの着用が徹底されていないとして、英国政府や国民の新型コロナウイルスに対する対応を批判している。英紙『ガーディアン』など複数メディアが20日の会見でのコメントを伝えた。

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 プレミアリーグであと2勝を収めれば30年ぶりのリーグ優勝が決定する状況にあるリバプールは、現地時間21日に行われるエバートンとのダービーマッチでシーズン再開の予定。リーグ打ち切りが懸念されたこともあったが、「政府のせいでタイトルが獲得できなくなると心配したことは全く無かった。それよりも死亡者数について心配している」とクロップ監督は語る。

 英国では公共交通機関などでのマスク着用が今月15日から義務化された。だがクロップ監督は「個人的には、他国が5週間や6週間も前からやっていたことなのに、6月15日からマスクを着け始めたことが理解できない」と対応の遅さを指摘している。

「マスク着用に意味があるかどうかに議論の余地もあるだろう。だがもっと早くマスクを着け始めた国では英国より死亡者数が少ない。それが事実だ」とクロップ監督。英国ではアメリカとブラジルに次いで世界3番目に多い4万人以上の死亡者が出ており、人口あたりの死亡者数は非常に高い比率となっている。

「ドイツではマスクを着けなければ店に入れさせてもらえないが、マスクを着ければどこにでも行ける。英国でガソリンスタンドに行くと、マスクと手袋を着けているのは私しかいない。自分が異星人のようだ」とマスク着用率の低さを批判。「だが私は(パンデミックが)もう終わったと誰かに言われるまでは(マスク着用を)やめないつもりだ」と語っている。

【了】

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