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セリエA 4年前

19/20セリエAベストイレブン。欧州得点王にミランの若き守護神、最多選出はユベントスではなく…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW

ロメル・ルカク
【写真:Getty Images】

ロメル・ルカク(ベルギー代表/インテル)
生年月日:1993年5月13日(27歳)
市場価格:6800万ユーロ(約81億6000万円)
今季リーグ戦成績:36試合出場/23得点2アシスト


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 ベルギー代表のエースストライカーはアントニオ・コンテ監督の希望もあり、昨夏にマンチェスター・ユナイテッドからインテルへ移籍。前主将から背番号9を継承するなど、大きな期待を受けての加入だった。

 その期待に応えるべく、ベルギーの大型FWは開幕から2試合連続ゴールとスタートダッシュに成功。その後もコンスタントにゴールネットを揺らし、チームを勝利に導き続けた。また、ミラノダービーでは2試合とも得点をマークし、年明け最初の試合となったナポリ戦で2ゴールを叩き出すなど、重要な試合での勝負強さも際立っていた。

 結果的にセリエA初挑戦ながら23ゴールと申し分ない成績を収め、チームに来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらしている。ラウタロ・マルティネスとの2トップは国内、いや、世界でも屈指の破壊力を誇っていたと言えるだろう。クリスティアーノ・ロナウドとチーロ・インモービレが飛び抜けてしまったため、少し存在感が薄れてしまった印象は否めないが、本来なら彼が得点王に輝いていてもおかしくはなかった。

クリスティアーノ・ロナウド
【写真:Getty Images】

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/ユベントス)
生年月日:1985年2月5日(35歳)
市場価格:6000万ユーロ(約72億円)
今季リーグ戦成績:33試合出場/31得点6アシスト

 昨季イタリアにやって来たサッカー界のスーパースターは、セリエA初挑戦ながら21得点をマーク。さすがの実力を見せつけた。そして、今季もこの男の勢いは止まることを知らなかった。

 シーズン序盤から安定してゴールネットを揺らすと、中盤戦には11試合連続得点も記録。ユベントスのエースとしての仕事を果たし続け、最終的には33試合の出場で31得点6アシストを記録して前人未到の9連覇達成に大きく貢献した。残念ながら得点王には届かなかったものの、35歳とは思えぬ圧巻のパフォーマンスで他の19クラブを恐怖に陥れたと言えるだろう。

 ユベントスの選手が1シーズンでリーグ戦30得点以上を叩き出したのは68シーズンぶりで、わずか3度目のこと。さらに、今季でセリエA通算得点が「50」を超えたため、プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、セリエAの3大リーグで50ゴール到達を果たした史上初の選手にもなった。ベストイレブン選出は当然中の当然という結果だ。

チーロ・インモービレ
【写真:Getty Images】

チーロ・インモービレ(イタリア代表/ラツィオ)
生年月日:1990年2月20日(30歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
今季リーグ戦成績:37試合出場/36得点8アシスト

 昨季は8位に終わったラツィオだが、今季は見事にトップ4入りを果たした。その原動力となったのが、不動のエースであるチーロ・インモービレだ。彼は、2019/20シーズンのセリエAを最も彩った選手と言えるのではないか。

 得点王として挑んだ昨季はゴール数が半減してしまったものの、今季は開幕から絶好調で常に得点ランキングをリードし、話題を提供し続けた。リーグ再開後は疲労の影響もあったのか、ややペースが落ちてクリスティアーノ・ロナウドに並ばれることもあったが、最後は力を振り絞って5試合連続得点を収めるなど、見事にユベントスの大エースを突き放した。

 最終的にインモービレは、37試合の出場でセリエAのシーズン最多記録に並ぶ36得点をマーク。自身3度目となるセリエA得点王、またヨーロッパ・ゴールデンシュー(欧州得点王)も獲得している。チームの今季の総得点数は「79」なので、エースはその半分近くを一人で叩き出したことになる。また、シュート決定率も30.25%と申し分ない数字が出ており、ロメル・ルカクに次ぐリーグ2位につけた。インモービレ自身にとっても、記憶に深く刻まれるシーズンになったと言えるだろう。

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