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セリエA 4年前

19/20セリエAベストイレブン。欧州得点王にミランの若き守護神、最多選出はユベントスではなく…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

ロドリゴ・ベンタンクール
【写真:Getty Images】

ロドリゴ・ベンタンクール(ウルグアイ代表/ユベントス)
生年月日:1997年6月25日(23歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
今季リーグ戦成績:30試合出場/0得点8アシスト


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 開幕2試合続けて出番がなく、その後もあまりプレータイムが伸びないなどスタートダッシュに成功したとは言い難かった。しかし、シーズンが進むにつれ徐々にピッチ上で力を示していくと、マウリツィオ・サッリ監督からの信頼を確固たるものに。リーグ後半戦はほとんどの試合でフル出場を果たしているなど、今やイタリア王者の「心臓」とも言える存在になった。

 攻撃面では確かなパスセンスを駆使してリズムを生み、守備面では豊富な運動量を活かして広範囲をカバーするなど、常にボールに絡み続けた。セリエA公式による1試合あたりの平均走行距離は10.694kmであり、これはチーム内3位の成績となっている。また、タックル数もチーム内2位の58回と申し分ない数字。貢献度の高さがうかがえる。

 来季はミラレム・ピャニッチがバルセロナに去る。その中で、ユベントスの新たなキーマンとなるのは間違いなくこの男だ。引き続き、その一挙手一投足に注目していきたい。

アレハンドロ・ゴメス
【写真:Getty Images】

アレハンドロ・ゴメス(アルゼンチン/アタランタ)
生年月日:1988年2月15日(32歳)
市場価格:1300万ユーロ(約15億6000万円)
今季リーグ戦成績:36試合出場/7得点16アシスト

 アタランタの主将であり攻撃の要でもある小兵は、開幕2試合で2アシストをマークするなど、最高のスタートを切った。その後も持ち前のテクニックと発想力豊かなパスを武器に攻撃のグレードを高め続け、チームに多くの勝ち点をもたらしている。

 今年で32歳となったが、肉体面での不安はほとんど感じられず。リーグ戦で欠場したのはわずか2試合のみだ。日程的に厳しかったリーグ再開後もコンスタントにピッチに立ち続けるなど、タフさをアピールしていた。

 最終的にアタランタの頼れる主将は7得点16アシストをマーク。アシスト数に関しては自己最多を記録し、リーグトップタイにも君臨した。これで、アタランタ在籍6年間で4度目のリーグ戦二桁アシスト到達ということになっている。また、キーパス106本はリーグ2位で、ビッグチャンス創出数16回も同2位の成績。前線で発揮したクオリティの高さは、誰の目にも明らかだった。

ルイス・アルベルト
【写真:Getty Images】

ルイス・アルベルト(スペイン代表/ラツィオ)
生年月日:1992年9月28日(27歳)
市場価格:4400万ユーロ(約52億8000万円)
今季リーグ戦成績:36試合出場/6得点16アシスト

 昨季はやや不完全燃焼に終わったラツィオの背番号10だが、今季は自己最高に近いパフォーマンスを披露。開幕7試合で1得点5アシストとスタートダッシュに成功しており、その後も得点に絡み続けるなど、チームに多くの勝ち点をもたらしていた。

 リーグ終盤戦は疲労の影響を隠しきれず、チームとともに調子を落としてしまったが、それでも最終的には36試合の出場で6得点16アシストという申し分ない成績を収めている。16アシストは、2017/18シーズンに記録した14アシストを上回る数字であり、アタランタのアレハンドロ・ゴメスに並んでリーグトップに輝いた。

 また、キーパス107本はリーグトップの成績となっており、ビッグチャンス創出回数に関しても21回で単独トップ。20回を超えたのはルイス・アルベルトただ一人であった。この男のパスセンスや創造性がなければ、チームが12シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を果たすことはできなかったかもしれない。

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