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セリエA 4年前

19/20セリエAベストイレブン。欧州得点王にミランの若き守護神、最多選出はユベントスではなく…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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ステファン・デ・フライ
【写真:Getty Images】

ステファン・デ・フライ(オランダ代表/インテル)
生年月日:1992年2月5日(28歳)
市場価格:4800万ユーロ(約57億6000万円)
今季リーグ戦成績:34試合出場/4得点3アシスト


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 今季でインテル在籍2年目を迎えたオランダ代表戦士は開幕2試合を欠場したものの、その後はフル出場を継続。リーグ再開後はさすがに疲れの色が出た印象は否めなかったが、クリア数はチーム内トップとなる115回を記録するなど最後まで3バックの中央でディフェンスリーダーとしての仕事を全うし、リーグ最少失点に大きく貢献した。

 また、攻撃面での存在感も確かなものがあり、リーグ中盤戦には6試合で4得点に絡む活躍を見せることもあった。とくにエアバトルの強さはセリエAでも屈指のものがあり、セットプレー時には常に相手の脅威に。平均パス成功率も91.8%とビルドアップ面での貢献度も高かった。アントニオ・コンテ監督が全幅の信頼を寄せるのも納得がいく結果と言えるのではないか。

フランチェスコ・アチェルビ
【写真:Getty Images】

フランチェスコ・アチェルビ(イタリア代表/ラツィオ)
生年月日:1988年2月10日(32歳)
市場価格:1200万ユーロ(約14億4000万円)
今季リーグ戦成績:36試合出場/2得点2アシスト

 今季のラツィオは前半戦に圧巻の強さを誇示し、見事12シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。リーグ再開後にペースが落ちてしまったのは非常に残念だったが、2019/20シーズンのセリエAにおいて印象に残るチームの一つだった。

 そんなイタリアの首都クラブにとって欠かせない存在だったのが、32歳のベテランDFだ。開幕戦から常にピッチに立ち続けた同選手は自慢の強さと高さを駆使して数々のストライカーを無力化。冬場には怪我で離脱することもあったが、すぐに復帰すると再び最終ラインで奮闘し、過密日程の中でもフル出場を続けるなど鉄人ぶりを発揮した。

 最古参のシュテファン・ラドゥが耳を傾けるほどのリーダシップは抜群で、常にディフェンスラインからチームを鼓舞する姿は非常に印象的だった。また、失点に直結するミスは0回と安定感に関してもピカイチのものが。今季、ベテランレフティーは「CL出場が目標」と口にし続けてきたが、見事にサポーターとの約束を守り抜いた。

マヌエル・ラッザリ
【写真:Getty Images】

マヌエル・ラッザリ(イタリア代表/ラツィオ)
生年月日:1993年11月29日(26歳)
市場価格:1450万ユーロ(約17億4000万円)
今季リーグ戦成績:32試合出場/0得点4アシスト

 数年前まで4部リーグでプレーしていたが、そこから見事に這い上がって国内屈指のウイングバックに。そして昨年夏、名門ラツィオ移籍を掴み取った。

 新天地1年目ながら右ウイングのファーストチョイスとなった。例えるならばリバプールのアンドリュー・ロバートソンのようなアグレッシブなプレーを前面に押し出してサイドを活性化。クロスの質に関してはまだまだ向上させていく必要がありそうだが、隙があれば果敢にシュートを狙うなど、ダイナミックさという意味では確かなものがあった。

 試合終盤でもスプリントを繰り返す姿勢は見事の一言で、なかでも驚きだったのは過密日程の中でも運動量がほとんど落ちなかったこと。今季のラツィオは主力メンバーを固定化していたため、終盤戦は疲労の影響で離脱者も増えていたが、この男だけは常に元気だった。ラツィオにとってはまさに大成功の補強だったと言える。

ロビン・ゴゼンス
【写真:Getty Images】

ロビン・ゴゼンス(ドイツ/アタランタ)
生年月日:1994年7月5日(26歳)
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
今季リーグ戦成績:34試合出場/9得点8アシスト

 2季連続でチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にするなど、セリエAで旋風を巻き起こし続けているアタランタ。そんな同クラブにおける左ウイングバックのファーストチョイスとして躍動したのが、26歳のドイツ人DFだ。

 左足の確かなキック精度を武器に持ち、大学で心理学も学んだ知性派はリーグ開幕から先発出場を継続。チームとしての持ち味でもある攻撃力を存分に発揮して前線に厚みをもたらすだけでなく、ユベントス戦、インテル戦、そしてラツィオ戦で得点を奪うなど、重要なゲームで目に見える結果も残していた。

 昨季はリーグ戦3得点2アシストという成績だったが、今季はそれを大きく上回る9得点8アシストを記録。DF登録の選手の中で計15得点以上に絡んだのは、もちろんこの男一人のみだ。また、その活躍もありチェルシーやインテルといった補強リストにも浮上。「彼(ガスペリーニ)を信頼すれば、より良い選手にしてくれる」とは選手本人の言葉だが、まさに見事な成長ぶりを披露したと言えるだろう。

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