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久保建英は日本代表でどうだったか? ボールロストを繰り返したが…。評価すべき決断力と難しすぎたタスク

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

【日本 0-0 カメルーン 国際親善試合】

 国際親善試合、日本代表対カメルーン代表の試合が9日に行われた。試合は0-0の引き分けに終わっている。

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 スコアレスで迎えた65分、久保建英は堂安と交代で右シャドーに入った。伊東がワイドに張り、久保がハーフスペースを縦に突破することでチャンスの芽は生まれていた。4バックの相手のサイドバックを引き出し、センターバックの間のスペースを突くのは森保一監督の狙い通りだったが、ラストパスの精度を欠いたことでフィニッシュにつながる場面は少なかった。

 南野拓実に代わって鎌田大地が投入されると、久保は左のシャドーに移っている。左でプレーする久保は縦への指向が強かった。84分の場面ではハーフスペースを縦に切り込んでクロスを入れたが、大迫勇也のわずか頭上をボールは通過。決定機だったが、こちらもフィニッシュにはつながらなかった。

 後半アディショナルタイムには伊東が倒されて獲得したFKのキッカーを務めている。右サイドの角度がない位置だったが、久保は直接ゴールを狙った。しかし、シュートは相手GKに阻まれ、タイムアップのホイッスルが鳴り響いた。

「壁の位置があまり良くなかったので、狙えるかなと思って」と試合後にアイデアを明かした。周りの状況を把握する能力と決断力は、19歳らしからぬものを持ち合わせている。

 可能性を感じさせるプレーを見せると同時に、この日は不用意なボールロストも多かった。

「最後のところで途中出場の選手がもっと流れを変えなければいけない」

 試合後に言った通り、久保はある程度のリスクを承知だった。実際、ボールロストにつながる場面もいくつかあったが、スコアを動かすためにはリスクを負ったプレーが必要になる。しかし、崩しの共通認識を欠いていた日本代表で、久保に課せられたタスクは少々難しすぎた。

【了】

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