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日本代表、2021年のスタメンを予想。2試合でアピールに成功した選手、座を追われるかつての主力

text by 編集部

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2021年の予想フォーメーション

【日本 1-0 コートジボワール 国際親善試合】

 国際親善試合、日本代表対コートジボワール代表の試合が現地時間13日に行われ、日本代表が1-0で勝利した。昨年12月以来となる国際試合を、日本代表は1勝1分という結果で終えている。

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 ワールドカップアジア2次予選は来年3月から再開される予定。11月のインターナショナルマッチデーを消化すると、大舞台の切符を掴むための戦いが再び始まる。

 今回のオランダ遠征はJリーグでプレーする選手たちが不参加となり、欧州でプレーする選手だけで構成された。依然として不安定な社会情勢が続くが、国内組と海外組が何の足枷もなく召集できると仮定したうえで、予選を戦うメンバーを予想していきたい。

 GKのポジション争いは、所属クラブでのパフォーマンスが大きく影響を及ぼすだろう。今回選ばれた3人のGKのうち、今シーズン公式戦でプレーしているのは川島永嗣のみ。その川島も、正GKの長期離脱と第2GKに新型コロナウイルスの陽性反応が出たことでチャンスが巡ってきた形で、第3節以降はベンチに座っている。

 カメルーン戦で先発した権田修一はポルティモネンセで出場機会がない。7月に右足の負傷から復帰したシュミット・ダニエルも所属するシント=トロイデンではプレー機会がなく、コートジボワール戦が復帰戦となった。

 これまで通り権田が起用される見込みは高いが、他の選手の所属クラブでのパフォーマンス次第で序列は大きく変わることもあるだろう。権田とシュミットが出場機会を得られない状況が続けば、大迫敬介や中村航輔といった経験者にもチャンスはあり、半年後に鹿島アントラーズの沖悠哉がメンバーに食い込む可能性すら否定できない状況だ。

 センターバックは吉田麻也と冨安健洋が圧巻のパフォーマンスをこの2試合でも見せている。酒井宏樹を加えた3バックも安定感があり、各クラブで培ってきた技術の高さがプレーに反映されていた。コートジボワール戦では殊勲の決勝ゴールで植田直通がアピールに成功したが、この牙城を崩すのは難しい。

 サイドバックはマルセイユコンビが君臨する。今回、長友佑都が不参加となったことで、不在の穴を感じさせた。安西幸輝は守備の不安を露呈し、本職ではない中山雄太は攻撃面で物足りなさを感じさせた。

 中盤は引き続き柴崎岳が中心となり、遠藤航と召集できなかった橋本拳人がポジションを争うことになるだろう。今回参加した中山雄太と板倉滉、Jリーグからは三竿健斗や守田英正、田中碧、井手口陽介らがそれに続くことになるだろうか。

 2列目の人選は激戦だ。中島翔哉はポルトでプレーできておらず、メンバーから外れた。PSVからブンデスリーガに移った堂安律もこの2試合は低調に終わり、代表での立場すら危うくなってきた。久保建英はコートジボワール戦で先発したが、決定的な仕事はできていない。

 対照的に右サイドで輝いたのは伊東純也。所属するヘンクでも不動の位置を築く韋駄天は、右サイドで幅と深さを作る貴重な役割を担っていた。南野拓実はこの2試合で得点に絡めなかったが、鎌田大地がポジションを奪うまでのパフォーマンスを見せたとは言い難い。開幕からの好調を維持できれば、左サイドでは原口元気がプレーすることになるだろう。

 1トップもこの2試合で大迫勇也の立場が揺らいだとはいえない。カメルーン戦のみの出場となった大迫は所属クラブとの役割の違いに苦しむものの、これまで積み重ねてきた確固たる信頼がある。

 鈴木武蔵は大迫とは異なり深さを作れる選手だが、コートジボワール戦では決定的な仕事ができなかった。ウエスカで健在ぶりを見せている岡崎慎司は、来年も日本代表のユニフォームを着ているだろう。

●2021年の予想メンバー

▽GK
権田修一

▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
冨安健洋
長友佑都

▽MF
柴崎岳
遠藤航
伊東純也
南野拓実
原口元気

▽FW
大迫勇也

【了】

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