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植田直通、代表初得点は「息ぴったし」の豪快ヘッド。柴崎岳と鹿島ホットライン開通で決勝点

text by 編集部 photo by Getty Images

植田直通
【写真:Getty Images】

 日本代表は現地13日にコートジボワール代表との国際親善試合に臨み、アフリカ屈指の強豪相手に1-0で勝利を収めた。

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 序盤から引き締まった展開が続き、両チームともゴールのないまま後半アディショナルタイムに突入した。スコアレスドローも見えてきた状況で、劇的な決勝点を挙げたのは交代出場したばかりのDF植田直通だった。

 かつて鹿島アントラーズでともにプレーした柴崎岳のフリーキックに、頭から飛び込んでゴールネットを揺らした。これが植田にとって日本代表初ゴール。試合後には「練習でも自分のフィーリングはすごくよくて、そこはチームメイトのみんなも分かってくれていました。それにキッカーも(柴崎)岳くんっていうことで、もともと鹿島でもやっていたので、そこは息がぴったしだったと思うので、本当にいいゴールだったと思います」と喜びを語った。

 ヘディングの強さは、もうすぐ26歳になるセンターバックが磨き続けてきた最大の武器だ。今回の日本代表合宿中に日本サッカー協会公式YouTube上で公開されたチーム密着動画『TeamCam』には、全体練習後に残って斉藤俊秀コーチとともに居残りでヘディング練習に勤しむ様子が収められていた。

 そこで植田は「ヘディングは毎日の日課なので、やっておかないと」と明かしていた。まさに日々の地道な積み重ねの成果が、日本代表での初ゴールという形で実った。

「毎日ヘディングをやってきて、自分の本当に得意な部分でもあるし、チームを助けたい思いがあったので、今日は攻撃という形にはなりましたけど、そこで1つ結果が出たのは自分の自信にもつながる。これからもっともっと成長していけるなと自分でも思っているし、日々やっている練習を続けていければ、もっと結果も出ると思うので、続けていきたいと思います」

 ベルギーのセルクル・ブルージュでは主力として活躍しているものの、日本代表では定位置確保に至っていない。9日のカメルーン代表戦と13日のコートジボワール戦は、吉田麻也と冨安健洋がセンターバックでコンビを組んだ。

 植田は彼らとともに過ごす中で「一緒にやっていても、試合を見る中でも、かなりいいプレーも多い」と感じているという。だが、「そこに僕が割って入らなきゃいけないのもわかっている」と言葉に力を込める。

「(所属する)チームでの結果だったり、自分が出場することであったり、そういったものが求めらてれてくる。日々の成長やチーム(セルクル・ブルージュ)でどれだけやれるかが大事になってくると思うので、これからは自分のチームに帰って、また自分の課題と向き合いながらやっていきたいなと思います」

 日本代表でセンターバックとして出場機会を増やすには、ミスを減らして安定感を高めること、ビルドアップに貢献するための技術面、とりわけ縦パスの精度向上などが必要になるだろう。それは植田本人も「かなりレベルを上げていかないといけないと思っているところ」と理解している。

 強豪コートジボワール代表から奪った決勝点を弾みに、さらに成長速度を上げていきたいところだ。

(取材:元川悦子、文:編集部)

【了】

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