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三好康児が悔やむ「一番の課題」とは? 1年半ぶり日本代表戦で見せた成長の跡と、特大の伸びしろ

text by 編集部 photo by Getty Images

三好康児
【写真:Getty Images】

【日本 1-0 パナマ 国際親善試合】

 日本代表は現地13日にパナマ代表との国際親善試合に挑み、1-0で勝利を収めた。

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 試合から一夜明けた14日にはパナマ戦に先発フル出場したMF三好康児がオンラインでの取材に応じた。

 10月シリーズは招集メンバー入りこそするも出番なし。今回、昨年夏のコパ・アメリカ以来となるA代表でのチャンスが巡ってきた。三好は「この舞台で自分のパフォーマンスを出すことが、この先につながっていくという気持ちをもって試合に挑みました」と強い思いを抱いてのプレーだったことを明かす。

 しかし、口を突いて出てくるのは反省点や改善点への気づきばかり。特に1点リードで迎えた90分に鎌田大地からのスルーパスに抜け出し、相手GKと1対1になりながらシュートを外してしまった場面の記憶が脳裏に刻まれているようだ。

「決定機を作り出すところの、最後の精度の部分と、あとはシュートですね。最後にビッグチャンスがありましたし、そこを決めきる力がやっぱり足りていないと思います。自分が点を取ることができれば、もっと楽に試合を終わらせられましたし、そこが一番の課題だと改めて感じました」

 システムは北海道コンサドーレ札幌時代や森保一監督が率いるU-23日本代表でも馴染み深い3-4-2-1で、三好は久保建英とともに2シャドーを務めた。このポジションも十分な経験があり、動き出しのタイミングや効果的なボールの引き出し方、ポジショニングなども心得てはいた。

「あそこのポジションをやる選手には得点とアシスト、結果の部分、ゴールに直結するプレーをより求められると思うので、そこの精度や引き出しの課題はまだまだあるなと思いました」

 そう語る三好にとって、やはり悔いが残るのは終盤のビッグチャンスを外してしまったこと。絶対に同じことを繰り返さず、もっと試合の中で勝敗を左右する影響力を発揮できる選手になるため、さらなる決定力の向上を固く誓う。

「(スルーパスを)受けて前を向くところまではイメージ通りだったんですけど、最後のシュートでもう少し工夫するべきだったなというのが反省点で。あそこで決めるか決めないかは自分の実力しだいというか。

いろいろな考えというか、あとで考えれば『ああしておけばよかったな…』というのはありますけど、あの位置にいったら決めるか決めないかだけだと思います。その瞬間でしか自分の判断は下せないので、後悔はありますけど、またチャンスを作り出して決めきるところに自分の中でフォーカスしていければと思うシュートシーンでした」

 一方で、「大まかなやり方の中での自分の受けやすいポイント、受けた方がいいポイントというのを考えながら昨日の試合はできたかな」と、初めて一緒にプレーする選手が多い中でも周りとコミュニケーションをとりながら、経験を生かして効果的なパフォーマンスを発揮できた手応えもある。

「A代表でプレーさせてもらうということは、周りのメンバーがどうであっても自分の力を出すのは常に意識していますし、より積極的に自分のプレーを出していこうと思っていました。けど、周りの選手を見つつ、自分の特徴をを知ってもらいながらやっていくうえでは、もっともっと自分を出していく必要があるのかなと思います」

 次にチャンスをつかんだ時には、これまで以上に「三好らしさ」が溢れるプレーを見せてくれるはず。A代表の一員として臨んだパナマ戦の経験や収穫を糧にし、よりたくましく成長した姿を楽しみにしたい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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