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ベテラン世界最高額ベストイレブン。34歳以上から市場価値で選出、欧州トップレベルで輝く最強のおじさんたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW

フッキ
【写真:Getty Images】

フッキ(元ブラジル代表/無所属)
生年月日:1986年7月25日(34歳)
市場価値:250万ユーロ(約3億円)
2020リーグ戦成績:10試合出場/5得点0アシスト

 かつて東京ヴェルディなどでプレーしJリーグで猛威を振るったストライカーだ。ポルトガルの名門ポルトや、ロシアの強豪ゼニト・サンクトペテルブルクを経て中国へ渡り、昨年まで上海上港に所属していた。

 最後は契約満了を迎えただけでなく、ヴィトール・ペレイラ監督(当時)との確執が表面化した状態で上海上港を退団。現在はフリーとなっている。一時はプレミアリーグ移籍の噂も持ち上がったが、労働許可証の取得が難しく暗礁に乗り上げたよう。ワールドカップに出場した経験も持つ元ブラジル代表の新天地はどこになるのだろうか。

クリスティアーノ・ロナウド
【写真:Getty Images】

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/ユベントス)
生年月日:1985年2月5日(35歳)
市場価値:6000万ユーロ(約72億円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/15得点1アシスト

 35歳ながら市場価値はスターダムを駆け上がる途中の若手選手並みだ。もちろんプレーはいまだに圧倒的なクオリティを誇り、今季もユベントスでゴールを量産している。衰えとは無縁の存在だ。

 確かに年齢とともにプレースタイルは変化している。若い頃のように曲芸的なドリブルでガンガン仕掛けるようなプレーは減り、よりゴール前で得点することに特化した選手に変貌を遂げた。そうすることでチームの勝利により直結する結果を残せているのだから恐ろしい。40歳になってもサッカー界を先頭に立って引っ張っていそうな雰囲気すらある。

ジェイミー・ヴァーディー
【写真:Getty Images】

ジェイミー・ヴァーディー(元イングランド代表/レスター・シティ)
生年月日:1987年1月11日(34歳)
市場価値:1600万ユーロ(約19億円)
20/21リーグ戦成績:18試合出場/11得点5アシスト

 昨季は33歳にして自身初のプレミアリーグ得点王に輝いた。そして今季もリーグ首位に立った好調のレスターを力強く引っ張っている。このままいけば昨季とほぼ同じだけのゴールを決め、2年連続の得点王も夢ではない。

 レスターが“奇跡の優勝”を果たした頃は、カウンター発動と同時に爆発的な加速で相手ディフェンスラインの裏に抜けるくらいしかなかったが、年齢を重ねるとともにプレーの幅を広げ、より狡猾にゴールを陥れる総合力の高いストライカーへと進化を遂げた。効率よいプレーでゴールネットを揺らせるようになったからこそ、30代中盤になっても得点力が衰えないのだろう。

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