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U-20スペイン代表最高額ベストイレブン。20歳以下から市場価値で選出、バルセロナの未来を照らし得る逸材が続々

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF

マテウ・モレイ
【写真:Getty Images】

マテウ・モレイ(スペイン/ドルトムント)
生年月日:2000年3月2日(20歳)
市場価値:300万ユーロ(約3億6000万円)
今季リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト

 マジョルカ島のペトラで生まれ、地元の様々なクラブでプレーした後、マジョルカの下部組織に入団。2016年にはバルセロナ下部組織へ籍を移した。そして、ユベントスなどから注目されるなど当時の評価は高かったようだが、2019年にトップ昇格を待つことなくドルトムント加入を決断している。

 マジョルカ時代はMFとしてプレーしていたが、バルセロナ移籍後に運動能力や戦術眼などを買われDFへとポジションを移している。そこで培ったボールスキルなどは大きな武器だ。一方で、スペースを空けすぎてしまうことがしばしば。フィジカル面の向上も更なる成長のためには必須である。

ウーゴ・ギジャモン
【写真:Getty Images】

ウーゴ・ギジャモン(U-21スペイン代表/バレンシア)
生年月日:2000年1月31日(20歳)
市場価値:750万ユーロ(約9億円)
今季リーグ戦成績:10試合出場/1得点0アシスト

 バレンシア下部組織で育ったDFは昨年2月にトップチームデビュー。そこから評価を伸ばすのにそう多くの時間はかからず、昨夏には複数クラブからの関心も噂された。そんな中、同選手は昨年7月にバレンシアとの契約を延長。2020/21シーズンから正式にトップチーム登録されることになった。

 身長180cmとセンターバックとしては小柄な選手だが、判断力やパスの配給力に定評がある。22日時点でチーム最多(リーグ戦)となる6枚のイエローカードを受けているなど、守備時の激しさも良くも悪くもこの男の特徴と言えそうだ。このまま活躍が続けばスペイン代表入りも見えてくるはず。

エリック・ガルシア
【写真:Getty Images】

エリック・ガルシア(スペイン代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:2001年1月9日(20歳)
市場価値:2000万ユーロ(約24億円)
今季リーグ戦成績:3試合出場/0得点0アシスト

 今季は怪我や新型コロナウイルス感染などによりなかなか出番を掴めていないが、その能力の高さに疑いの余地はない。とくに優れているのがバルセロナ下部組織で培った足元のスキルで、とにかく軽率なミスを犯すことが少ない。まさに、ジョゼップ・グアルディオラ監督が好む選手である。

 そんな同選手だが、マンチェスター・シティでの冒険が終わりに近づいていることは間違いないだろう。クラブからの契約延長オファーを再三断り続けており、今夏に古巣バルセロナへフリーで加入することがほぼ確実と言われている。いずれにしても、今後も若きDFから目が離せない。

マヌ・サンチェス
【写真:Getty Images】

マヌ・サンチェス(U-21スペイン代表/オサスナ)
生年月日:2000年8月24日(20歳)
市場価値:600万ユーロ(約7億2000万円)
今季リーグ戦成績:1試合出場/0得点1アシスト(アトレティコ・マドリード)
今季リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト(オサスナ)

 2014年にアトレティコ・マドリードのユースに入団し、2019年12月のオサスナ戦でトップデビュー。同試合で勝利に貢献し、ディエゴ・シメオネ監督に「私は彼(マヌ)を愛していた」と言わしめた。そして今季より正式にトップチームに登録。今月からシーズン終了まではオサスナでプレーする。

 20歳のレフティーはジョルディ・アルバやホセ・ルイス・ガヤのような小柄なサイドバック。的確なプレー選択とタイミングの良い攻撃参加で存在感を誇示することが可能だ。一方で1対1の対応などは改善が必要。昨季の第34節マジョルカ戦では同世代の久保建英と対峙し、完敗を喫していた。

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