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伊東純也、ベルギーで初の二桁得点達成。プレースタイルの変化、ゴールへの意識が高まった理由とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

伊東純也
【写真:Getty Images】

 日本代表は25日に予定されている国際親善試合の韓国代表戦に向けて合宿をおこなっている。23日にはベルギー1部のゲンクでプレーするMF伊東純也がオンライン取材に応じた。

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 右ウィングを主戦場とする伊東は、今季のベルギー1部リーグで二桁得点を達成した。日本代表に合流する直前の第31節のスタンダール・リエージュ戦では2得点を挙げ、2-2のドローに貢献した。

 自身初の欧州での二桁得点はいかにして成し遂げられたのか。伊東はかつての自分について「得点についてはあまり取るのが得意ではなかったというか、チャンスメイクの部分が得意だったので、そこばかりだった」と語り、最近は「海外で結果を求められる中で得点も取らなければいけないなと思って、自分で取りにいくようになりました」と明かした。

 今季の目標に掲げていたのは10得点10アシスト。すでにリーグ戦で10得点9アシストを記録しており、目標達成は間近に迫っている。「チャンスメイクの部分はできていたので、最後の自分で(ゴールを)取るところもできたら、もっと選手としての価値が上がる」と得点力向上に取り組んできた。

 ゲンクにはすでに25得点を挙げているナイジェリア代表FWポール・オヌアチュという絶対的なエースストライカーがいる。伊東はいわば「セカンドオプション」だが、右サイドから鋭く切り込んでゴールに迫る形はチーム戦術の一部として確立されている。

 伊東がドリブルの1対1で仕掛けてゴール前に侵入していくパターンや、逆サイドからのクロスに飛び込んでいく形もチームの重要なオプションだ。本人も「ゲンクでは(自分が)サイドに張るよりサイドバックが外にいて、自分は中にいるので、ドリブルでいくよりはコンビネーションだったり、逆サイドからのクロスに入っていくのが多くなっている」と考えている。

 そのうえで「ゴール前に入っていくところだったり、逆サイドからのクロスに入っていくことは特に意識していて、そういうところでの得点は増えたかなと思います」とゴール数増加の要因を分析していた。

 日本代表でも「もともと得意だった部分を出しつつ、成長した部分を出したい」とゴールへの意識を高く持ち続け、「結果の部分にはこだわりたいと思います」と力強く語った。

 ベルギー1部リーグで10得点10アシスト以上を残せれば、より高いレベルのクラブからも関心を持たれるだろう。伊東は「目の前のところで結果を出していければ上が見えてくる」と明確にステップアップを意識しながらプレーを続けている。日韓戦は進化した姿を披露する絶好の機会だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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