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今、欧州最高のパサーは誰だ? 5大リーグキーパス回数ランキング1~5位。パス成功率わずか77.8%だが…断トツの82本を記録した男は?(3月版)

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

4位:名門で10番を背負う男

ハカン・チャルハノール
【写真:Getty Images】

MF:ハカン・チャルハノール(ミラン/イタリア)
生年月日:1994年2月8日(27歳)
20/21リーグ戦成績:23試合/2得点8アシスト
キーパス数:74本

 イタリアの名門ミランで本田圭佑の後を継いで背番号10を身に着けたが、当初はハイパフォーマンスを披露できず、批判の的となっていた。しかし、ズラタン・イブラヒモビッチが加入してチームのベースが4-2-3-1となり、得意なトップ下でのプレータイムが増加すると大きく躍動。一時は放出の噂も出たが、今やミランには絶対に欠かせない存在となっている。

 豊富な運動量を活かして幅広いエリアをカバーできる点も魅力だが、やはり最大の武器は高質なキックである。パスをテンポよく捌くことはお手の物で、少しでも余裕があれば鋭い一本をズバッと突き刺す。もちろんセットプレーのキッカーとしても優秀で、長身イブラヒモビッチなどのターゲットへピンポイントでボールを届けるシーンは今季何度もみられている。

 ミランで10番を背負うMFは、同ランキングに名を連ねた他の選手と比べるとリーグ戦出場時間が少ないが(1786分はトップ10の中で最下位)、それでもキーパストータル74本、1試合平均3.2本という成績を残している。見事としか言いようがない。チームが悲願のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手に入れるためにも、まだまだ10番の力は必要となる。

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