稲垣祥
【写真:Getty Images】

 日本代表は30日、カタールワールドカップ・アジア2次予選の試合でモンゴル代表と対戦し、14-0のスコアで勝利を飾った。この試合がデビューとなった稲垣祥は63分にピッチに立つと、日本代表デビュー戦で1試合2得点をマークした。

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 初得点は投入からわずか5分だった。大迫勇也が相手に囲まれながらボールをキープする。ボックスの外から忍び寄った稲垣は、大迫の落としに右足を振り抜いた。

 後半アディショナルタイムには、チーム14点目となる得点を決める。伊東純也のシュートは防がれたが、伊東自らこぼれ球を拾って左にパス。身体が流れながら左足を振り抜いた稲垣のシュートは、ゴール右上の隅に突き刺さった。

 原川力が怪我のため不参加となり、代役として追加召集された。「今まで世代別代表にも入ったことがなかった僕ですが精一杯頑張ってきます」という代表選出時のコメント通り、世代別の代表とも縁がない。1991年12月25日生まれ、29歳3か月での代表デビューは一般的には遅い部類に入る。今回のメンバーを見ると、稲垣より年長者は吉田麻也を含めた4人のみで、MF登録の中では最年長だった。

 代表デビューまでの道のりは長かった。FC東京U-15むさし、帝京高校、日本体育大学と進み、2014年にヴァンフォーレ甲府に加入。17年にサンフレッチェ広島に移籍し、昨季からは名古屋グランパスでプレーしている。

 意外性のあるミドルシュートは稲垣の大きな武器だ。モンゴル代表戦でも決めたが、代表合流直前の鹿島アントラーズでもミドルシュートを決めている。CKのこぼれ球に反応し、ゴール左隅に決めた。ヴィッセル神戸戦でもミドルシュートを決めており、いずれのゴールも決勝点となっている。

 今季はここまで6試合で3得点。シーズンハイは甲府時代の5得点なので、それを大きく上回るペースで得点を重ねている。柏レイソル戦では味方のシュートをGKが弾いたところを詰めてゴールを奪った。ゴールへの嗅覚が素晴らしい。

 名古屋では米本拓司と中盤の底でコンビを組み、鉄壁を誇るディフェンスを支えている。チームは開幕から6連勝で、失点はわずか1。同じく代表デビューを果たした中谷進之介を中心とするDFラインも強固だが、ボール奪取力に優れた稲垣ら中盤のハードワークも光る。

 今季は得点能力の高さを見せているが、最大のストロングポイントは走力だろう。チームトップクラスの運動量を誇り、走行距離は毎試合のように11kmを超える。ボランチなのに得点機を逃さないのは、ピッチの至るところに稲垣が顔を出している証拠でもある。

 豊富な運動量やボール奪取力の高さは、この2試合で特筆すべき活躍を見せた遠藤航と守田英正と重なる。しかし、強烈なミドルシュートや相手にとって危険なエリアに飛び込む嗅覚は、日本代表の新たな武器になるかもしれない。

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【了】

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