フットボールチャンネル

世界最高のセンターバックは誰だ? サッカー選手能力値ランキング16位~20位。ブラジルが生んだ守備の達人とは?(20/21シーズン版)

シリーズ:20/21能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

18位:ドイツ王者を長く支えた男

ジェローム・ボアテング
【写真:Getty Images】

DF:ジェローム・ボアテング(元ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1988年9月3日(32歳)
市場価格:1000万ユーロ(約12億円)
19/20リーグ戦成績:24試合出場/0得点0アシスト

 2011年にバイエルン・ミュンヘンに加入して以降、同クラブ一筋でプレー。チャンピオンズリーグ(CL)を筆頭に、数多くのタイトルをチームにもたらしてきた。そんなジェローム・ボアテングは、2020/21シーズンをもって10年間過ごしたバイエルンを退団することが決定。新天地候補には、元バイエルン指揮官ニコ・コバチが率いるモナコなどの名が出ている。

 今夏の去就に注目が集まるボアテングは、身長190cm・体重94kgという申し分ない体格を誇る。そこから繰り出されるパワーは圧倒的で、「フィジカル」の数値は最高評価の「88」となっている。また、ガーナ人の父親を持つ同選手は身体能力が抜群に高く、非凡なジャンプ力と長い足を駆使して難しいボールをいとも簡単にクリアしてしまうことを可能としている。

 大柄な体格からは想像できないような足元の柔らかさを持つのもボアテングの強みだ。ビルドアップへの参加をまったく苦にしておらず、長いボールで快速アタッカーを活かすプレーも決して少なくない。このあたりは、過去にバイエルンを率いたジョゼップ・グアルディオラ監督に訓練された影響が大きいと言え、32歳となった現在もまったく錆びついていない。

 と、攻守において非凡なスキルを持つボアテングだが、時に信じられないようなミスを犯すことがあるなど好不調の波が激しい点は否めず、安定感という意味では他のプレーヤーにやや劣る。怪我が決して少なくないあたりもウィークポイントと言えるだろう。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top