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世界最高のセンターバックは誰だ? サッカー選手能力値ランキング16位~20位。ブラジルが生んだ守備の達人とは?(20/21シーズン版)

シリーズ:20/21能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

16位:プレミアリーグ初挑戦で輝く36歳

チアゴ・シウバ
【写真:Getty Images】

DF:チアゴ・シウバ(ブラジル代表/チェルシー)
生年月日:1984年9月22日(36歳)
市場価格:350万ユーロ(約4.2億円)
19/20リーグ戦成績:21試合出場/0得点0アシスト(パリ・サンジェルマン)

 昨年夏に8年間過ごしたパリ・サンジェルマン(PSG)を退団し、30代後半にしてプレミアリーグ初挑戦を決断した。怪我によりスタートダッシュにこそ失敗したものの、その後はチェルシー守備陣のリーダーとなり、最終ラインを統率。指揮官がフランク・ランパードからトーマス・トゥヘルに代わっても信頼の高さは変わらず、非凡なパフォーマンスを示している。

 フィルジル・ファン・ダイクを筆頭に、現代を代表するセンターバックはほとんどが身長190cm超え、あるいは180cm後半となっているが、チアゴ・シウバの身長は183cm。他のCBと比較すると小柄な部類に入る。しかし、南米出身の同選手には抜群の身体能力が備わっており、「フィジカル」や「空中戦」などで簡単に負けることが少ない。これは見事だ。

 ただ、T・シウバ最大の魅力は単純な強さではなく、クレバーな守備にある。カバーリングの上手さは超一流で、味方がスペースを突かれても第2の壁となって攻撃の芽を摘む。読みの鋭さやマーキングもまさにお手本のようで、相手ストライカーに自由を与えるような隙をほとんどみせることがない。コンビを組む選手からしても、これほど安心感を抱ける相棒はいないのではないだろうか。

 36歳となった現在もトップレベル、それも世界最高峰のプレミアリーグでプレーするT・シウバ。細かな怪我を繰り返すなどさすがにフル稼働が難しくなっているとはいえ、身長によるハンデを感じさせない「守備力」の高さはやはり今なおワールドクラスと言っても不思議ではないだろう。

【了】

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