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日本代表、5月末からW杯予選など国内5連戦。3月シリーズの新型コロナ対策が高評価、中止・延期想定せず

text by 編集部 photo by Getty Images

日本代表
【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は13日、来月3日にジャマイカ代表と、同11日にセルビア代表と国際親善試合を開催すると発表した。

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 同時期には2022年カタールワールドカップのアジア2次予選の残り試合も日本で集中開催されることが決まっている。日本代表は5月28日にミャンマー代表戦、6月7日にタジキスタン代表戦、6月15日にキルギス代表戦が組まれており、2週間強で国際Aマッチを5試合戦うことになる。

 この5試合はいずれも日本国内での開催ということもあり、新型コロナウイルスの感染状況が悪化している現状では国際試合の実施を危ぶむ声もあった。

 しかし、JFAは政府や自治体と綿密な調整を続け、ジャマイカ代表戦とセルビア代表戦の開催発表にこぎつけた。13日に行われたJFA理事会後にオンラインで会見した須原清貴JFA専務理事は「1つは関係者の安全、もう1つは政府・自治体の方針と(考えを)一致させていくことが重要。現時点では中止や延期の可能性は想定していません」と明かした。

 そのうえで「何が何でもやりきることが前提ではなく、その時の状況を考慮したうえで、常に自治体や政府の考え方と一致させながら、タイムリーに柔軟に動いていく」と、今後も試合開催に向けて関係各所と密に連係を取っていく姿勢を示している。

 A代表と同じ時期に東京五輪を控えるU-24日本代表となでしこジャパン(日本女子代表)も活動予定で、それぞれ五輪に向けた国際親善試合も組まれている。タジキスタン代表やキルギス代表なども日本国内でワールドカップ予選に臨み、日本代表以外との試合も予定されている。

 JFAは今年3月にもA代表、U-24日本代表、なでしこジャパンとそれぞれのカテゴリで対戦国チームを招いての国際試合を開催してきた。その際は「バブル」を設定し、選手やスタッフを外部と一切接触させない形での厳格な感染症対策を講じ、活動後も代表活動に関連した新型コロナウイルス感染者を出していない。

 政府などからはこうした感染症対策の実績を高く評価されているといい、5月末から始まる日本代表活動でも同様の「バブル」を設定しての対策を行っていくという。来日する対戦国も含めて公共交通機関は利用せず、国内移動にはチャーター機を用意するなど具体的な計画も進んでいる。

 状況は流動的であることに変わりはないが、難しいハードルも乗り越えて安全な国際試合の開催が実現することを願うばかりだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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