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日本代表、Jリーグ組は帰国後3日目から試合出場可能に。カタール渡航選手は「1人バブル」で感染対策

text by 編集部 photo by Getty Images

大迫勇也_getty
【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会(JFA)は26日、来月開催されるカタールワールドカップ・アジア最終予選に向けた日本代表メンバーを発表した。

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 今回招集されたメンバーには、Jリーグでプレーしている選手が6人含まれている。彼らは9月2日に大阪でオマーン代表と対戦したのち、カタールに飛んで同7日に中国代表との一戦に臨む。問題はその後の扱いだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、一般的には海外からの帰国者は2週間の自主隔離が求められる。しかし、Jリーグは国際Aマッチウィーク後にすぐ再開するため、もし日本代表選手たちが帰国後に2週間隔離となると、今回招集された6選手は長期間プレーできないことになってしまう。

 だが、今回は特別措置によって長期欠場は避けられそうだ。Jリーグの発表によれば、カタールから帰国したサッカー日本代表選手に関しては「入国後3日目より新型コロナウイルス感染症に関する検査で陰性が確認された場合に試合出場可能」という規定が日本政府によって設けられたという。

 対象となるのは湘南ベルマーレ所属のGK谷晃生、清水エスパルス所属のGK権田修一、サンフレッチェ広島所属のDF佐々木翔、川崎フロンターレ所属のDF山根視来、浦和レッズ所属のDF酒井宏樹、そしてヴィッセル神戸所属のFW大迫勇也の6人だ。

 JFAの反町康治技術委員長は、日本代表に帯同した監督やスタッフは通常通り2週間の自主隔離を行うとしたうえで「選手は1人でしっかりと、練習や試合という主だった活動以外はバブルの状況を作ってやっていくということをお願いしております」と明かした。

 Jリーグ組の6選手は9月8日に帰国予定のため、日本での公式戦出場が可能になるのは同11日以降になる。

 そのため9月9日に組まれていた川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸の試合は、競技の公平戦の観点から9月29日の開催に変更となることが発表されていた。前者からは山根が、後者からは大迫が日本代表に招集されている。また、9月10日に開催予定の横浜FC対浦和レッズも今後日程変更の可能性がある。

 日本代表戦から帰国したJリーグ組の選手たちは「1人バブル」を形成し、そこから所属クラブの練習や試合に参加する。それ以外の外出はできない。それでも2週間の完全隔離を避けられたことにより、リーグ戦や10月の日本代表活動に向けた影響は最小限で済みそうだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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