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日本代表、オマーン戦敗因は監督の能力にあり。策なし魅力なし修正力なし…。選手の特徴理解せず【W杯アジア最終予選】

text by 編集部 photo by Getty Images

森保一
【写真:Getty Images】



【日本 0-1 オマーン カタールW杯・アジア最終予選】

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 日本代表は2日、FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選でオマーン代表と対戦し、ホームで0-1と敗北を喫している。

 90分間、何もできなかったと言っていいだろう。とくに攻撃陣。オマーン代表に徹底して大迫勇也を封じられたことで、ほぼ機能しなくなっていた。今の日本代表の限界を見た試合だったと言えるかもしれない。

 選出個々のコンディションも相手が上で、これも敗因の一つと言っていいだろう。大迫、鎌田大地、原口元気、そして酒井宏樹までも安定感を欠いている。反対にオマーン代表の選手は最後まで元気で、堅守速攻を貫き続けていた。

 しかし、最大の敗因はやはり森保一監督にあると言わざるを得ない。試合中にメモを取るばかりで、効果的な動きは一つもなかった。

 森保監督は就任以降4-2-3-1を継続して使い、メンバーもほぼ固定してきた。だからこそ、相手に対策されやすい。プランBがないのだ。そしてそれ以上に大きな問題となっているのは、相手の対策を上回るだけの修正力が全くないということだ。オマーン代表戦、日本代表は立ち上がりからうまくいっていなかったが、その状況を終盤までズルズルと引きずり、最後に被弾。思い返せばAFCアジアカップ2019の決勝戦、カタール代表戦でも相手の策にハマったまま完敗を喫していた。対策されるとめっぽう弱い。これが、森保ジャパンの現在地である。

 試合中の修正は様々な方法で行える。フォーメーションの変更、選手配置だけの変更、選手交代など。しかし、森保監督はこのすべてで力が発揮できない。致命的なのはベンチワーク、つまり選手の起用法だ。オマーン代表戦、なぜ存在感が消えていた大迫をフル出場させ、鎌田を70分まで引っ張ったのか。そして、なぜ古橋亨梧をセルティックでうまくいかなかった左サイド起用したのか。ピッチで起きている状況、そして選手の特徴を理解していないと言わざるを得ない。

 今後、冨安健洋が戻ってくれば守備は安定するかもしれないが、攻撃はどうか。大迫が封じられれば何もできなくなることがオマーン代表戦で改めて証明されたが、森保ジャパンにはそれしかないのも事実。アジア最終予選に出る国は徹底して日本を研究してくるが、そこを上回るには、やはり今後も選手個々の能力に頼るしかなさそうだ。

 指揮官としての力が明らかに他国より劣っている森保監督。このままでは目標であるワールドカップでのベスト8進出など果たせるわけがない。むしろ、本大会行きすら危うい状態だ。

【了】

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