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本田圭佑の新天地、リトアニアのレベルは?強豪スードゥヴァとはどんなクラブ?

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
【写真:Getty Images】



 本田圭佑は14日、リトアニアの強豪クラブであるFKスードゥヴァ・マリヤンポレに加入が決定したことを発表した。本田の新天地となる国とクラブはどのような環境なのだろうか。

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 これまでのキャリアで日本を含めて世界5大陸の8ヶ国を渡り歩き、挑戦に満ちた独特なキャリアを歩んできた本田。9ヶ国目として発表が行われたのも、一般的なサッカーファンにはあまり馴染みのないリトアニアという国だった。

 本田自身もライブ配信の中で認めていたが、リトアニアリーグのレベルは欧州の中で決して高いものではない。UEFA(欧州サッカー連盟)のリーグランキングでは現在55ヶ国中33位であり、本田が今年前半に所属していたアゼルバイジャン(29位)より低い。リトアニアのチームがチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)の本戦に出場したこともない。

 本田の加入するスードゥヴァは旧ソ連時代の1968年に設立されたが、リトアニア独立後しばらくは下部リーグで戦っていた。2002年にトップリーグに昇格したあと徐々に上位争いの常連となり、2017年には初優勝。そこから3連覇を飾り、昨季も首位と僅差の2位で終えるなど、近年のリトアニアでは最も好成績を収めているクラブのひとつだ。

 リトアニア1部リーグ(Aリーガ)は春秋制で行われ、2021シーズンは10チームが4回総当り。スードゥヴァは36試合中26試合を終えて首位に立っているが、4ポイント差で2位の昨季王者FKジャルギリスは3試合を多く残している。本田は昨季のネフチ・バクーに続いて、国内で優勝争いの終盤戦を迎えつつあるチームに加入する形となった。

 スードゥヴァはCLやELの予選には毎年のように出場しており、2017年から3年連続でELプレーオフまで進みながらも本戦出場にあと一歩届かず。今季は新設のヨーロッパカンファレンスリーグ予選に出場して2回戦で敗退していた。

 スードゥヴァを率いるのは今季から就任したスペイン人のビクトル・バサドレ監督。所属選手としては数人のリトアニア代表選手のほか、スポルティング・ヒホンでラ・リーガ経験も豊富なスペイン人MFナチョ・カサスなどが在籍している。

 FKバンガ・ガルグジュダイに所属する元ツエーゲン金沢、ヴァンラーレ八戸のMF吉川翔梧など、リトアニア1部リーグの他クラブでは数人の日本人選手もプレーしている。本田との日本人対決も実現することになりそうだ。

【了】

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