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古橋亨梧が帰ってきた! 完全復活弾で日本代表戦に弾み。セルティックの新3トップが秘める大いなる可能性【コラム】

シリーズ:分析コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

ジョタの台頭で固まった攻撃の形

古橋亨梧
【写真:Getty Images】



 そして、最終的に2-1で勝利を飾ったアバディーン戦では改めて攻撃陣のタレント力が証明された。とりわけ古橋とジョタの個人能力とユーティリティ性は、今後の戦いにおいても極めて重要な要素になっていくだろう。

 夏の移籍市場閉幕間際にベンフィカからの期限付き移籍でセルティックに加入したジョタは、ポルトガルの各世代別代表の常連だった22歳のウィンガーだ。母国では“ネクスト・ジョアン・フェリックス”と期待され、ベンフィカのトップチームではジョーカー的起用により台頭しつつあった時期もあった。

 繊細な足もとのテクニックと正確な両足のキックが持ち味で、細かいステップとフェイントで相手を手玉に取るドリブルを簡単には止められない。左ウィングを主戦場とし、セルティックでもシーズン序盤は適役不在だった左サイドに定着しつつある。

 ドリブル突破からのクロスやラストパスによるチャンスメイクはもちろん、フィニッシャーとしての能力も高い。アバディーン戦の前半に鋭いカットインからクロスバー直撃の強烈なミドルシュートを放ったように、ゴールへの意識は非常に高く、すでにセルティックでは公式戦7試合出場2得点1アシストと高い確率で得点に関与できている。

 相手のディフェンスラインの背後を狙うランニングや、相手のマークをかいくぐる一瞬の動き出しに長ける古橋との相性のよさもうかがえる。

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