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バルセロナ、化け物級の新10番がもたらす絶大な効果とは。批判の的となったFWに追い風が吹く?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

ラ・リーガ第9節、バルセロナ対バレンシアが現地時間17日に行われ、3-1でホームチームが勝利している。バルセロナは開始早々に失点するものの、その後3点を奪い逆転。復帰後初先発を飾ったアンス・ファティが勝利の立役者となった。そんな若きエースがチームにもたらすものとは。(文:小澤祐作)

またも開始直後に失点も…

アンス・ファティ
【写真:Getty Images】

 今季のバルセロナは試合への入り方がどうにもうまくいかない。このバレンシア戦でも、ホセ・ルイス・ガヤのシュートがスーパーだったとはいえ、開始わずか5分で先制を許している。ここは大きな課題と言えるだろう。

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 しかし、このバレンシア戦とこれまでの試合とで大きく違ったのは、先制点献上後ズルズルと時間を進めるのではなく、しっかりと自分たちのペースを取り戻せたことだ。

 ホセ・ボルダラス新監督を迎えたバレンシアは恐れず前からプレッシャーを与えてきたが、バルセロナはその波に飲み込まれることなく、我慢強くボールを保持。時折ダイレクトパスを織り交ぜながら、とくにジョルディ・アルバやアンス・ファティのいる左サイドから組み立て、相手を押し込んでいた。

 そして、バルセロナは13分に同点ゴールを奪取。その後もボルダラス監督がシステム変更せざるを得ないほどバレンシアを苦しめた。すると41分にPKを奪取し、これをメンフィス・デパイが沈める。前半のうちに逆転に成功した。

 2-1のまま迎えた後半はバレンシアに大きな決定機を作られる場面もあったが、GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好セーブもありなんとか失点は免れる。すると終盤、途中出場のフィリッペ・コウチーニョが試合を決定づける3点目を奪取。結果、3-1でバレンシアを下すことになった。

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