日本サッカー協会（JFA）は4日、今月行われるFIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選に臨む日本代表メンバー27名を発表。冨安健洋や南野拓実、遠藤航らが順当に名を連ねる中、ベルギー1部ユニオン・サン＝ジロワーズ所属の三笘薫が旗手怜央と共に初招集を受けることになった。

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　現在24歳の三笘は2020年に川崎フロンターレへ加入している。すると1年目から圧巻のパフォーマンスを披露し、J1リーグではいきなり13得点13アシストを記録。見事チームを優勝へと導き、個人としてはベストイレブンに名を連ねることになった。

　そんな三笘は今夏の東京五輪（東京オリンピック）メンバーに選出。怪我の影響でなかなかゲームに絡めなかったが、3位決定戦のU-24メキシコ代表戦では途中出場ながら意地の一発を叩き込んだ。その大会後、イングランドのブライトンへ移籍。現在はサン＝ジロワーズへ期限付きで加入しており、ここまでリーグ戦では7試合で3得点2アシストという成績を残している。

　と、プロデビューから驚異的な成長を果たしている三笘の最大の武器はドリブルだ。ここに関しては間違いなく、現日本代表でもトップのレベルにあるとみていいだろう。とにかく推進力が凄まじく、自陣から敵陣深くまで一人で運んでしまうことがお手の物。一歩一歩のストライドが大きく、かつ非常に力強いので、相手DFからすると身体を入れようにもなかなか制御できず、ファウルで止めることが精一杯となってしまう。

　そしてボディフェイクモーションの大きさや切り返しの深さもストロングポイント。対峙するDFは分かっていたとしても、三笘のアクションで思わずバランスを崩してしまう。ボール扱いだけでなく、素晴らしい体幹を備えているからこそ、三笘のドリブルは最強のキレ味を誇っているのである。

　三笘は日本代表でも左サイドの起用がメインになるはず。これまでは南野や原口元気が同ポジションを主に担ってきたが、彼らとはまったく異なる恐怖を相手に与えられることは間違いない。ボールを持てば必ず何かを起こす生粋のドリブラーである三笘。その活躍に期待したい。

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