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ベトナム代表の代表監督は何者? 韓国代表の快挙を支えた参謀、日本代表を苦しめた一戦とは…【W杯アジア最終予選】

text by 編集部 photo by Getty Images
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【写真:Getty Images】


 日本代表は11日、カタールワールドカップアジア最終予選でベトナム代表と対戦する。日本代表はもう1敗もできない状況。ベトナム代表はここまで4連敗と苦しんでいるが、簡単な相手とはならないだろう。

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 現在のベトナム代表を率いるのは、韓国出身のパク・ハンソ。2017年10月から指揮を執り、U-23ベトナム代表も兼任することに。翌年1月のU23アジア選手権では準優勝という快挙を成し遂げ、若いタレントを積極的にA代表へと押し上げた。2次予選ではタイ代表を上回る勝ち点で史上初の最終予選進出へとベトナム代表を導いている。最終予選ではここまで4連敗と苦しんでいるが、その手腕は確かなものと言えるだろう。

 韓国出身のパク・ハンソは、2002年の日韓ワールドカップで韓国代表のヘッドコーチを務めた。フース・ヒディング監督を支え、同大会では準決勝進出の陰の立役者とも言われた。母国Kリーグの監督としてさしたる実績はないが、ベトナム代表のレベルアップに寄与した実績は高く評価されている。

 パク・ハンソ率いるベトナム代表と、森保一率いる日本代表は、2019年のアジアカップで対戦している。ベトナム代表はグループ3位で決勝トーナメント進出を決めると、ヨルダン代表をPK戦で下して準々決勝へ駒を進めた。

 日本代表はこの試合で、ベトナム代表の堅守に苦しむ。CKから吉田麻也がヘディングでゴールネットを揺らしたが、ハンドが取られゴールは認められず。その後も決定機を何度も阻止されたが、堂安律が倒されてPKを獲得。これを自ら決めて、苦しみながらも日本代表が勝利した。

 今回の2次予選や2年前の日本代表戦に共通しているのは、徹底した守備への意識だ。韓国出身の指揮官がベトナム代表に持ち込んだのは、韓国サッカーらしさ溢れるハードワークである。ここまで4試合で3得点とゴール不足に悩まされる日本代表は、このディフェンスを崩すことができるだろうか。

【了】

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