【写真：Getty Images】

　日本代表は16日、カタールワールドカップアジア最終予選でオマーン代表と対戦する。11日のベトナム代表戦に勝利したものの、最終予選5試合でわずか4得点に留まる。攻撃陣の停滞を打破するには、この男の抜擢が望まれる。

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　三笘薫はこの夏、川崎フロンターレから離れる決断を下した。イングランドのブライトンが三笘を獲得し、今季はベルギーのユニオン・サン＝ジロワーズへ期限付き移籍。リーグ戦では途中出場が続いていたが、現地時間10月16日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第11節のセラン戦が転機となった。

　チームは前半に2得点を許し、退場者を出す苦しい展開に。しかし、後半から投入された三笘が、55分にリーグ戦初ゴールをマークする。66分にチームが同点に追いつくと、76分にはスルーパスを受けた三笘が再びゴールネットを揺らす。さらに、試合終了間際には、得意のドリブルで左サイドから切り込み、右足でゴールを決めた。何度見ても凄い、圧巻のゴールラッシュだった。

　劇的な逆転勝利の立役者となった三笘は、直後のリーグ戦から先発起用が続いている。チームは昇格1年目ながら首位を走っており、三笘は川崎時代とは異なる左ウイングバックで新たな可能性を見出している。

　ベルギーでの活躍を受け、日本代表にも初めて名を連ねた。左サイドで見せる切れ味鋭いドリブルは、日本代表でも唯一無二の武器になるだろう。オーストラリア代表戦では元チームメイトの田中碧が救世主となったが、三笘にも田中に続く活躍に期待したい。