攻守に奮闘した冨安の評価は…
2得点の起点となる活躍で勝利に貢献した冨安は、攻撃面だけでなく粘り強い守備で相手のチャンスを幾度も防いでいる。
試合序盤には相手にかわされ、シュートを放たれる場面もあったが、後半にはドリブルで攻め上がる相手選手にうまく体を入れ、ボールを奪う場面や対人面で強さを発揮した。
53分の場面では、粘り強い守備でペナルティーエリア内の1対1に勝利。抜かれていれば相手の決定機となっていた場面で、ファールすることなく体を張った守備で相手のチャンスを潰した。 さらに、73分には相手のシュートをブロック。85分には裏へ抜ける相手に体を入れて抑えるなど、フル出場した冨安は攻守でチームの勝利に大きく貢献した。
この試合で存在感を示した冨安は、データサイト『SofaScore』によると、チーム最多となる88回のタッチ数を記録。パス本数も52本とチーム最多を記録し、この試合でチームの中心となっていたことはデータにも表れている。さらに、空中戦でも最多の5勝と攻守でチームを支えていた。
またイギリス『football.lomdon』では、2点目を決めたウーデゴールに次ぐ、10点中8点の評価を与えられている。
今夏にアーセナルに加入した冨安は、初先発となった第5節のバーンリー戦以降、リーグ戦12試合全てにスタメン出場。安定した守備でチームに貢献し、試合を重ねるごとに存在感を高めているこの日本代表DFは、チームの中心となりつつある。
アーセナルが今季チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位を狙うには、次節のウエストハム戦での勝利が必須。この試合でチームの中心となる活躍を見せた冨安には、大一番でもチームを勝利に導く活躍が期待される。
(文:阿部勝教)
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