南野拓実はどのようにリバプールを救ったのか? 地獄へ落ちかけたが…報われた真摯な姿勢【コラム】

2021年12月23日(Thu)11時50分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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 現地22日にカラバオ・カップ(イングランド・リーグカップ)の準々決勝が行われ、レスター・シティと3-3の激闘を演じたリバプールはPK戦の末に勝利し準決勝へと駒を進めた。2点のビハインドを背負った状況を覆す立役者となったのは、チャンスに飢える日本代表MF南野拓実だった。(文:舩木渉)

前半だけで3失点の大ピンチ

南野拓実
【写真:Getty Images】



 土壇場で劇的な同点ゴールを決めたヒーローから、一瞬にして敗退の責任を問われる立場に転げ落ちるところだった。

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 現地22日にカラバオ・カップ(イングランド・リーグカップ)の準々決勝が行われ、リバプールはレスターと90分間で3-3のドローに。その後、PK戦で5-3としたリバプールが準決勝進出を果たした。

 左ウィングで先発起用されたリバプールのMF南野拓実は、2点リードされていた後半に1得点1アシストと爆発して劇的な展開を演出した。しかし、5人目のキッカーとして臨んだPK戦でまさかの失敗。危うく“戦犯”になりかけた。

 苦しい展開になることは容易に予想できた。リバプールでは新型コロナウイルス感染による離脱者が続出しており、DFフィルジル・ファン・ダイク、MFチアゴ・アルカンタラ、MFファビーニョ、MFカーティス・ジョーンズといったキーマンたちが不在に。先発メンバーにはトップチームでの経験がほとんどない若手選手が数多く名を連ねた。

 一方、レスターは週末にマンチェスター・シティとのビッグゲームを控えながら、主力が健在でリーグ戦とほとんど遜色ないメンバーを起用していた。ホームではあったものの、連係に拙さを感じさせるリバプールの攻撃はなかなか噛み合わなかった。

 序盤からボールを支配していたのはリバプールだったが、選手間の距離感が悪く、レスターの守備をなかなか崩せない。簡単にサイドへ追い込まれ、孤立したサイドバックやウィングが不用意にボールを失って何度もカウンターを食らってしまう。

 すると9分、DFコスタス・ツィミカスの横パスをカットされると、MFブバカル・スマレ、MFジェームズ・マディソンとテンポよくつながれ、最後はFWジェイミー・ヴァーディーにあっさりゴールネットを揺らされた。今季トップチームで初出場だった19歳のDFビリー・クメティオがポジショニングを誤ってヴァーディーに背後を取られてしまっていた。

 レスターは続く13分に追加点を挙げて畳み掛ける。1点目と逆のサイドでボールを奪うと、1本のパスで広大なスペースへ抜け出したFWパトソン・ダカにつなぎ、折り返しに猛スピードで駆け上がってきたヴァーディーが合わせて2点目をゲット。カウンターのチャンスを確実にフィニッシュまでつなげて見せた。

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