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日本代表、国内組から抜てきなし。Jクラブ所属は6人…森保監督「総合的に見てベスト」

text by 編集部 photo by Getty Images

森保一
【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会(JFA)は22日、カタールワールドカップのアジア最終予選に向けた日本代表メンバーを発表した。

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 今月27日の中国代表戦と2月1日のサウジアラビア代表戦に招集された23人のうち、Jリーグでプレーしている選手は6人だった。GK権田修一、DF山根視来、DF谷口彰悟、DF長友佑都、DF酒井宏樹、FW大迫勇也というおなじみの面々だ。

 日本代表は今月17日から21日まで国内組の選手を集めた合宿を行っており、先に挙げた6人も参加していたが、彼ら以外のメンバーからの抜てきはなかった。

 日本代表を率いる森保監督は、今回のメンバー選考について「総合的に見てチームのためにベストだと、次の活動で結果を出すためにベストだということで考えさせてもらいました」と述べた。

 国内組の選手たちと5日間過ごし「一生懸命ベストを尽くしてくれた選手が、この代表の戦力であることは確認させてもらいました」とも語る。

 森保監督自身「あまり変わっていないと思われる方もいらっしゃるかもしれない」と理解しているが、「(最終予選のメンバーに)選んでいなくても、彼らが代表のチームのメンバーだと、ラージグループにいること、いつでも彼らにはチームに参加をしてもらい、戦える戦力だということは私自身強く感じました」と強調する。

「国内組で選ばせてもらった選手たちは、これまでの代表の中で継続して招集させてもらっているメンバーが多いですし、連係・連動の面などで、よりスムーズにいくということと、昨日までのキャンプの中で、コンディションは上がってきていることを確認して選考させていただきました」

 国内組の合宿では最終日の21日に流通経済大学との練習試合が行われ、日本代表は7-0で勝利した。その中でFW上田綺世がハットトリックを達成したほか、3年ぶりに招集されたFW武藤嘉紀もゴールを挙げるなど、結果でアピールした選手たちもいた。

 しかし、彼らにワールドカップ最終予選にチャレンジするチャンスは与えられなかった。それでも森保監督は「今回、国内組のキャンプをさせてもらったことは非常に大きな意味があると思います」と語る。

「どんな状況でも選手層、戦力を落とすことなく戦っていけるということを感じさせてもらいました。国内組だけで代表を組ませてもらったことで、(代表活動が選手にとって)クラブに帰ってからの刺激になったり、代表を経験してきた選手たちが所属クラブに戻ることでいろいろな選手への刺激になってほしいと思います」

 日本代表合宿を経験した選手たちが所属するJリーグクラブでさらに成長し、周囲の選手たちに影響を与えることで、サッカー界全体の底上げにつながると森保監督は信じている。さらに進化した国内組の選手たちにチャンスが与えられる次の機会はいつになるだろうか。

「選手たちの代表にかける思いと、うまくなってやろう、もっといい選手になってやろうという思い、その後につながるプレーを見せてもらったので、また招集できる状況になった時には国内組の選手たちに期待をしていきたいと思っています」

 まずは日本代表がワールドカップ最終予選を勝ち抜き、将来へ希望をつながなければ、ネクストチャンスは訪れない。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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