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なぜアーセナルは苦戦? 冨安健洋は欠場、2022年は未勝利。アルテタ監督が「複雑」と語る問題とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

プレミアリーグ第23節、アーセナル対バーンリーが現地時間23日に行われ、0-0の引き分けに終わった。この試合では、ふくらはぎの負傷により日本代表DF冨安健洋が欠場。終始主導権を握ったホームチームは得点を奪うことが出来ず、公式戦5試合未勝利となった。(文:阿部勝教)

主導権は握っていたが…

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【写真:Getty Images】

 年が明けてから公式戦で1度も勝てていないアーセナルは、ホームに最下位のバーンリーを迎えた。新型コロナウイルスの影響により消化試合数に差はあるが、今節の時点で4位のマンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差は「3」。勝利すれば得失点差で上回り、チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位に浮上する重要な試合だった。

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 筋肉系のトラブルにより戦線離脱していた冨安健洋は、今月20日に行われたカラバオカップ準決勝2ndレグのリバプール戦に強行出場。万全のコンディションでの出場ではなかったため再び負傷離脱となり、この試合は欠場となった。

 冨安に加え、セドリック・ソアレス、カラム・チャンバースを怪我で欠くアーセナルは、ベン・ホワイトを右サイドバックで起用。空中戦に強みを持っているバーンリー対策として、センターバックには長身のロブ・ホールディングとガブリエウ・マガリャンイスが並ぶ布陣で挑んだ。

 後方からのロングボールを主体に堅守速攻を狙う相手に対し、ホームチームはポゼッションサッカーを展開。ボール保持率は75%と常に主導権を握り、両サイドのブカヨ・サカとガブリエウ・マルティネッリを起点とした崩しから幾度もチャンスを作っていた。

 前半だけでシュート本数は12本を記録。しかし、ゴール前に常時5人が並ぶ相手の守備を完全には崩せず、ゴール前で精彩を欠いた。 この一戦に勝利するためには後半に改善する必要があった。

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