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セリエA 2年前

ACミラン最強のストライカーは誰だ? 21世紀得点ランキング1~5位。世界中から集まった猛者たち、頂点に立ったのは…

シリーズ:21世紀得点ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

3位:カカ(元ブラジル代表)

カカ
【写真:Getty Images】


在籍期間:2003年夏~2009年夏、2013年夏~2014年夏
クラブ通算成績:307試合104得点
代表通算成績:92試合29得点

 サンパウロでプロキャリアをスタートさせたカカにとって初めての移籍先となったのがミランだった。決まったのは2003年夏、当時同選手はまだ21歳。サンパウロ時代につけていた8番、ブラジル代表でつけていた23番は空いていなかったため、イタリアでは馴染みのない22番を背負うことになったが、これが後にクラブ史に刻まれる番号になることを、この時は誰も知らなかった。

 カカの実力が当時最高峰の舞台だったイタリアの地で証明されるまでそう多くの時間はかからなかった。デビュー戦から非凡なパフォーマンスを示しスタメンの座を確保すると、最後までペースを落とさずシーズンを疾走。1年目でいきなりリーグ戦二桁得点を記録した。さらに2年目にはリーグ戦で14アシスト、3年目にはセリエAで二桁得点&アシストを達成。一度も後ろを振り返ることなく、着々と世界トップクラスへの階段を上っていた。

 2007年はまさにカカの年だった。チャンピオンズリーグ(CL)では得点王に輝くなど優勝の原動力となり、FIFAクラブワールドカップでも躍動。もちろんセリエAでも大暴れしていた。それらの活躍が認められ、同年にバロンドール受賞を果たしたのはご存じの通り。カカは、運命のクラブとなったミランと共に、世界の頂を獲ったのである。

 緩急を巧みに使ったキレキレのドリブル、身体を寄せられてもブレないパワー、非凡な決定力を武器に観客を沸かせ続けたカカは、ミランに計7シーズン在籍し通算307試合104得点という申し分ない成績を残した。同クラブにはこれまで数々のブラジル人選手が在籍してきたが、もちろんカカを超える同国出身者は存在しない。

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