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セリエA 2年前

ACミラン最強のストライカーは誰だ? 21世紀得点ランキング1~5位。世界中から集まった猛者たち、頂点に立ったのは…

シリーズ:21世紀得点ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

1位:アンドリー・シェフチェンコ(元ウクライナ代表)

アンドリー・シェフチェンコ
【写真:Getty Images】


在籍期間:1999年夏~2006年夏、2008年夏~2009年夏
クラブ通算成績:322試合175得点
代表通算成績:111試合48得点

 ミランの21世紀最強ストライカーランキング1位に輝いたのは、ウクライナの英雄アンドリー・シェフチェンコだ。1999年、母国の強豪ディナモ・キエフからイタリアの地にやって来た同選手は、計8シーズンの在籍で公式戦322試合に出場し175得点をマーク。21世紀に在籍していた選手の中では断トツだが、ミランに所属した全プレーヤーの得点ランキングでもグンナー・ノルダール氏に次ぐ2位につけている。

 シェフチェンコがミラニスタのハートを奪ったのは一瞬だった。セリエA初挑戦ながら開幕2試合連続ゴールを記録すると、以降もハイペースにゴールネットを揺らす。そして最終的に24得点を挙げ得点ランキング1位に。移籍初年度でセリエA得点王に輝いた外国籍選手は、シェフチェンコが史上6人目だった。

 その後もシェフチェンコの勢いは止まらず、とにかくゴールネットを揺らしまくる。2002/03シーズンこそ本領発揮ならなかったが、いわゆる「不振」に終わったのはこの年のみ。2003/04シーズンのセリエAでは再び得点王に輝き、28歳でバロンドールも受賞。2005/06シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)得点王も獲得した。このように、シェフチェンコはチームタイトルだけでなく、個人タイトルも総なめとしていた。

 チェルシーに移籍しキャリアは下降線をたどってしまったが、全盛期のシェフチェンコには圧倒的なスピードと抜群の得点感覚が備わっており、少しでも隙があれば一瞬にして決定的な仕事を果たすことができた。そのプレースタイルから「ウクライナの矢」とも称されたが、まさにシェフチェンコは放たれたら止まらない、最強のストライカーであった。

【了】

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