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マンチェスター・ユナイテッドの得点力不足は“まだ”解消されていない。4ゴールを決めても安堵できない理由とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第26節リーズ・ユナイテッド対マンチェスター・ユナイテッドが現地時間20日に行われ、2-4でアウェイチームが勝利している。今年に入ってから深刻な得点力不足に悩まされているマンチェスター・ユナイテッドは今節、リーズ相手にラングニック体制となってから最多の4ゴールを決めた。これにより課題の得点力不足が解消されたと言い切れるのだろうか? (文:安洋一郎)


ローズ・ダービーらしい打ち合いに

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【写真:Getty Images】


 プレミアリーグで観客を入れてローズ・ダービーが行われるのは2003年10月以来のこと。今節は両チーム合わせて6ゴールが生まれる打ち合いとなり、イエローカードが計9枚提示される激しい試合となった。
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 ボール保持率こそリーズが上回ったが、前半はマン・ユナイテッドが試合のペースを握った。特にこの試合で2試合ぶりに先発起用されたポール・ポグバのクオリティは際立っており、彼の個人技から何度もチャンスが生まれた。

 26分にはポグバが左サイドから仕掛け、ゴール前のクリスティアーノ・ロナウドへ決定的なパスを送る。しかし、ロナウドがややマイナス気味のクロスに対して前に入りすぎたためボールを上手くミートできず、シュートはイラン・メリエにセーブされた。
それでも34分にCKからハリー・マグワイアが今季初ゴールを決める。45+4分にはヴィクトル・リンデロフの持ち運びからチャンスが生まれ、最後はジェイドン・サンチョのクロスをブルーノ・フェルナンデスが頭で合わせ、前半を2点リードで折り返すことに成功した。

 ただし、相手は“打ち合い上等”のメンタリティを持つリーズ。このままで試合が終わるはずはなかった。

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