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アイデアがなかったマンチェスター・ユナイテッド。なぜ引いたアトレティコを崩せなかったのか? 【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグ、マンチェスター・ユナイテッド対アトレティコ・マドリードが現地時間15日に行われた。1stレグをアウェイで引き分けたマンUは、ホームで0-1の敗戦。2戦合計スコア1-2となり、ベスト16で姿を消すこととなった。(文:阿部勝教)



ベスト16敗退

0316マンU
【写真:Getty Images】

 現地時間3月15日に行われたUEFA チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグ。ラルフ・ラングニック暫定監督は、1stレグで貴重な同点ゴールを決めたアンソニー・エランガをスタメンに抜擢した。

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 そのエランガは3分に相手DFの裏に抜け出してヘディングシュート、13分にはゴール正面でブルーノ・フェルナンデスのクロスに合わせるなど、立ち上がりから決定機に絡み、この日も得点の予感をさせていた。

 チーム全体としても前線から積極的にプレスをかけてボール奪い、B・フェルナンデスを起点として攻撃でゴールに迫るなど、序盤はマンUが押していた。

 しかし、アトレティコの強固なDFを崩し切れず、攻めあぐねる時間が続くと、徐々にペースを握られていった。オフサイド判定により取り消されたが、34分にはマルコス・ジョレンテに左サイドを抜けだされ、クロスに合わせたジョアン・フェリックスにゴールネットを揺らされてしまう。

 41分に再び左サイドを崩されると、レナン・ロディにヘディングシュートを決められて失点。何ともあっけない形でアトレティコにリードを許してしまった。

 マンUはよりオープンな展開となった後半に、ポール・ポグバやマーカス・ラッシュフォードらを投入。反撃を試みたが状況はほとんど変わらず、終始攻めあぐねたホームチームは0-1の敗戦を喫し、ベスト16で姿を消すこととなった。

 データサイト「WhoScored.com」によると、マンUはシュート11本、ボール保持率は60%と、アトレティコを上回っている。試合を見ていても押していたことは明らかだったが、なぜホームで勝つことができなかったのか。

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