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遠藤航
【写真:Getty Images】




日本代表、オーストラリア代表相手にどう戦う?


 サッカー日本代表は24日にカタールワールドカップアジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。



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 両者の置かれた立場は対照的だ。ホームで大一番を迎えるオーストラリア代表は、負けたらグループ3位が確定する。その場合、自動ではワールドカップ出場権を獲得できず、プレーオフに回ることになる。

 一方、日本代表はオーストラリア代表に勝てばカタールワールドカップ出場が決定。もし引き分けても、29日に行われる最終戦のベトナム代表戦でワールドカップ出場権を勝ち取るチャンスが残る。

 負けさえしなければいい。ゆえに厳しい展開になればなるほど「最悪、引き分けでも…」という考え方になってしまいがちだ。だが、MF遠藤航はその考えは「よくない」と警鐘を鳴らす。

「勝ちにいく姿勢を見せることに対しては全然悪いと思っていないし、それが緩みになるとも思っていないというか。逆に『引き分けOK』と考えていた方が、自分たちにとってはあまりよくないのかなと」

 選手たちが「引き分けでも悪くないという考え方はみんなわかっている」。だからこそ、「引き分けOK」を意識するのは、展開しだいで試合の終盤のみでいいだろう。遠藤も「特にDFとか、僕みたいな守備的なMFの選手たちが意識すればいい」と語る。

 この意識は他の選手たちも共有している。GK権田修一は「どの試合も日本としての誇りを持って、相手を上回る、どこが相手でもそこに勝つということをまず目指してやるのが僕ら」だと述べた上で、次のように述べる。

「試合状況で、もしかしたらラスト5分となった時に、もしうちにそこで点を取れる確率が高いんだったら当然点を取りにいくと思いますし、引き分けの状況でも、相手が勝たなければ厳しくなる状況だというのはわかっているので、向こうが圧をかけてきて、こっちが少しけるような形になったら、引き分けを少し見据える。

当然それはゲームの中で、しかも本当に終盤の話であって、森保さんが『いやもう、今回は引き分けでいいよ』という監督じゃないのは僕ら選手全員わかっていますし、まずはやっぱり相手を上回ること、どこが相手でも、相手じゃなくて自分たちというのをずっと要求してきて、今ここまで来られている。今回もそのスタンスでやりたいなと思っています」

 遠藤は「別に闇雲に攻撃的にいくわけではない」と強調する。

「点を取りにいく姿勢や勝ちにいく姿勢を見せた方が、結果的に引き分けられる可能性が高いのかなと。そこはもちろんバランスを見なければいけないですけど、とにかく勝ちにいく姿勢をみんなで統一して持っているのがいいことなのではないか」

 中盤で存在感を増しているMF守田英正も「勝つことを前提に、勝ちにいくうえで最後は賢く戦い方を変えなければならないところもあると思います」とは述べる。そのうえで勝利へのイメージや攻略のパターンを具体的に思い描いている。

「相手も(ボールを)握ってきたいでしょうし、その部分でまず負けないこと。万が一(ボールを)持たれたとしたら、前半だったら前からプレスをハメにいって高い位置で奪えるシーンを作れればいい。

そうじゃないときに(プレスに)行くのか行かないのかの判断ができずに間延びして(陣形の)スライドが遅れてしまったり、自分が(プレスに)行けなくて(ボールへの寄せが)遅れてしまったり、体力的に難しくなってきたりしたときに割り切って(全体を)引くなどのオーガナイズを選手間でしっかりコミュニケーションを取ってできれば、そこまで怖くないと思います。でも、まずは(ボールの)握り合いで負けたくないですし、そこに対してのこだわりは個人的に強いので、そこで勝っていきたいと思います」

 まずは勝利を目指し、主導権を握ること。そのうえで「引き分けOK」を意識するのではなく、攻守両面において失点のリスクを避けるプレーを選ぶようにすればいい。引き分けに持ち込むのは、試合最終盤の展開しだいだ。

 遠藤は言う。

「自分たちが90分間主導権を握っていなければならないとは思っていなので、パワーの使いどころや、相手がどういう形でやってくるのか、どうプレッシャーをかけてくるのか、どのタイミングでパワーを使ってきているのかという感覚を、ピッチ内で感じるのが大事。そこは経験ある選手が多いと思うし、そんなに心配はしていないですけどね」

 相手の出方を見て、それを上回り、試合を自分たちのペースでコントロールしていくこと。日本代表の勝ち筋はそこにある。ワールドカップ出場権を獲得するまでのイメージは選手たちの頭の中に出来上がっている。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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