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ベトナム代表に対応された三笘薫。サッカー日本代表はドリブラーを活かせず【W杯アジア最終予選】

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



三笘薫はアピールならず

 サッカー日本代表は29日、FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選でベトナム代表と対戦。主導権を握りながらも勝ち切れず、1-1の引き分けでアジア最終予選を終えた。



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 ホームで迎えたこの試合に、三笘薫は左ウイングで先発出場。2得点を決めたオーストラリア代表戦のような活躍が期待されたが、時間が経つにつれて存在感は薄れてしまっていた。

 開始5分にはハーフウェーラインで中山雄太からパスを受けると、そこから独走。相手DFを振り切り、日本のファーストシュートを演出。16分にも自陣から運んで攻撃の起点となるなど、同選手にボールが集まり、積極的なドリブルでチャンスを作っていた。

 しかし、後半に入ると失速。チャンスに絡む回数は減り、グループ最下位のベトナム相手に結果を残すことができなかった。

 三笘に対して、ベトナムは後半からDF2人で対応。少し距離を取ってマークに付くなど、明らかにドリブルを警戒していた。そのため、前半に比べてドリブルで仕掛ける回数は明らかに減ってしまっていた。

 これは三笘だけの問題ではない。2対1では厳しいため、ボールを持った際に中山のオーバーラップやインサイドハーフの選手が裏に抜けるなど、DFを引き付ける動きがあれば、空いたスペースに仕掛けることも出来た。だが、その動き出しはほとんどなく、三笘は中に持ち出してクロスやパスを出す場面が多くなっていた。

 また、三笘は前半に比べて後半は積極性が薄れていたようにも見えた。縦にいけないのであれば、伊東のように中に切り込みながら味方との連係で突破することもできたはず。だが、その仕掛けは見られず、フル出場するも結果を残すことができなかった。

 チームとしての三笘の活かし方にも問題はあったが、三笘の実力であればベトナム相手にもっと活躍できたはず。この試合の出来では、スタメン奪取のためにアピールが成功したとは言えないだろう。

【了】

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