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冨安健洋、アーセナルの左SBで活きた“特性”とは? 「今日のために」アルテタ監督が与えた役割とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第36節、アーセナル対リーズが現地時間8日に行われ、2-1でホームチームが勝利している。アーセナルのミケル・アルテタ監督は冨安健洋を右SBではなく、加入後初めて左SBで起用した。その意図とは?(文:安洋一郎)


大一番を前に何としても欲しかった勝ち点3

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【写真:Getty Images】

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指すアーセナルとプレミアリーグ残留を目指すリーズ。目標に向かって両クラブ共に負けられない状況で行われた今節を制したのはアーセナルだった。

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 残留争いを繰り広げているクラブ相手に勝ち点3を獲得することは容易ではない。それは先週に行われたエバートン対チェルシーの試合でも証明されている。

 今節も難しい試合になることが予想されたが、アーセナルは5分、10分と前半早々にゴールを決めて試合の主導権を握った。66分にCKから1点を返されるも、試合を通じて被シュート数をわずか3本に抑え、2-1で勝利した。

アーセナルはもう1点追加した方が試合を楽に試合を終わらせることができただろうが、この試合は“勝利“という事実に満足すべきだろう。その理由は今週のミッドウィークに控えているトッテナムとのノースロンドンダービーにある。

トッテナムは今週末の試合でリバプールと引き分け、アーセナルが勝利したことで両チームの勝ち点差は「4」に広がった。これにより仮にアーセナルがトッテナムに負けたとしても順位の入れ替えは起こらず、逆にアーセナルが勝利をすれば4位以内でのフィニッシュが濃厚になるのだ。

 一方で敗れたリーズは、降格圏に沈んでいたエバートンがレスターに勝利したこともあり、18位に転落。プレミアリーグ残留に向けて厳しい状況勝利しアーセナルと敗れたリーズ。

 両軍の明暗を分けたポイントとはどこだったのだろうか。

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