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板倉滉、ボルシアMGで待つ新たなライバル5人。ワールドカップ優勝メンバーに評価急上昇中の逸材も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:クリストフ・クラマー(元ドイツ代表)

クリストフ・クラマー
【写真:Getty Images】


生年月日:1991年2月19日
21/22リーグ戦成績:18試合0得点0アシスト

 新加入の板倉滉とボランチのポジションを争うのはU-21フランス代表MFクアディオ・コネだけではない。31歳のベテラン、クリストフ・クラマーもその1人である。2016年以降招集されていないが、ドイツ代表として12キャップを誇っており、2014年にはブラジルワールドカップメンバーとして優勝を経験。アルゼンチン代表との決勝戦ではピッチにも立っていた実力者だ。

 クラマーはレバークーゼンの下部組織出身で、トップチーム昇格後すぐにボーフムにレンタル移籍している。転機となったのは2013年、ボルシア・メンヒェングラードバッハへの期限付き移籍で、ここで活躍したことでドイツを代表するMFとなった。その後レバークーゼンに復帰し1シーズン主力としてプレーすると、2016年にブレイクの地であるボルシアMGに完全移籍。以降、同クラブのユニフォームを着続けている。

 “マラソンマン”と称されている事実が示す通り、スタミナの多さがクラマー最大の武器。攻守において幅広いエリアでプレーに絡み、チームのために汗を流し続ける。また、的確なポジショニングやハードな寄せにも定評があり、リスク管理を怠ることもない。まさに“ボランチの鑑”というべき存在だ。中盤でのプレー経験が豊富とは言えない板倉も、この男から多くのことを学べるだろう。

 クラマーは昨季、序盤戦こそ主力としてプレーしたが、10月にハムストリングを負傷し約1ヶ月の離脱を強いられると、復帰後すぐに風邪を起こしてしまい、さらに新型コロナウイルスにも感染。なかなかコンディションが上がらず、最終的にボルシアMGに完全移籍後最少となるリーグ戦738分間のプレーに留まるなど不完全燃焼に終わった。そのため新シーズンはかなり気合いを入れてくるはずで、板倉にとってはそれが脅威となる可能性もある。

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