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消えた逸材…。レアル・マドリードで神童と呼ばれた5人の今。欧州王者に輝いたストライカー、偉大なる父を持ったフランスの才能も

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

アレックス(カディス)

Alex Bueno
【写真:Getty Images】


生年月日:1992年10月15日
在籍期間:2009年7月〜2013年8月(下部組織)
レアル・マドリード通算成績:2試合0得点0アシスト

 現在29歳のMFアレックスは、レアル・マドリードに在籍するDFナチョの実弟。兄がマドリー一筋のキャリアを送る一方で、弟は別の道を歩んでいくことになった。

 兄とともにマドリー下部組織で育ったアレックスは2011年3月にトップチーム招集を受け、ラ・リーガの試合にメスト・エジルとの交代で出場して18歳でトップチームデビュー。翌月に21歳でトップチーム初出場を果たした兄よりも早いデビューだった。
 
 各年代のスペイン代表チームでも主力として活躍し、2011年にはU-19欧州選手権でチームを優勝に導いて大会MVPに選出された。得点王に輝いたアルバロ・モラタや、パコ・アルカセル、パブロ・サラビア、ダニ・カルバハルなどのチームメートたちを抑えての受賞だった。
 
 翌2011/12シーズンにはコパ・デル・レイ(国王杯)の試合で兄とともに先発出場。だが結局、トップチームで2度目の公式戦出場となったこの試合が兄弟共演の最後の機会ということになった。
 
 2013年に移籍したエスパニョールでも定位置を掴むことはできず、レンタル生活へ。だが2017年に加入したカディスが安住の地となり、チームを15年ぶりの1部昇格に導くなど主力として6年目のシーズンを迎えようとしている。

【了】

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