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久保建英 2年前

久保建英、デビュー戦はどうだったのか。レアル・ソシエダで垣間見えた課題と修正、シルバから学ぶべきことは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

D・シルバから学ぶべきことは?



 ただ、もちろんだが課題もあった。それは、ボールに寄り過ぎていることだ。

 マジョルカ時代からの癖だろうか、久保はボールに触れたいがために、ボールホルダーの近くにポジショニングすることが多かった。もちろんその全てが悪いわけではないが、動き過ぎることによって味方とポジショニングが被ったり、スペースを消してしまうようなこともあったのは事実だ。

 後半開始早々には、久保が左サイドでボールを持った選手の近くに行くと、その直後「タケー!タケー!」という声が響き、久保がベンチに向かい手を上げるシーンがあった。アルグアシル監督からポジショニングについての指摘だった可能性が高く、それがクーリングブレイクの修正にも繋がったのかもしれない。

 前半に久保と同じポジションで出場していたD・シルバは、あえてボールホルダーから離れることで、味方のスペースを生み出すアクションも見せていた。久保は今後、ボールを受ける動きだけでなく、そうした動きも元スペイン代表MFから学ぶ必要がありそうだ。

(文:小澤祐作)

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