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スペイン、ガラスの天才5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

セルヒオ・アセンホ

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【写真:Getty Images】


GK:セルヒオ・アセンホ(ビジャレアル)
生年月日:1989年6月28日
スペイン代表歴:1試合1失点

 18歳の若さでレアル・バジャドリードの正守護神となったセルヒオ・アセンホだが、その後のキャリアは常に怪我と隣り合わせだった。バジャドリードでプレーしていた2008/09シーズンに半月板を損傷、アトレティコ・マドリードとマラガ、ビジャレアルでは合わせて4度の膝の靭帯断裂を経験している。

 アセンホはスペインU-21代表時代に正GKを務め、09年夏に引き抜かれたアトレティコ・マドリードでは背番号1を着用するなど将来を期待されていた選手だった。しかし、2009/10シーズン途中に1学年下のダビド・デ・ヘアが台頭してきたことで控えに降格。出場機会を求めて移籍したマラガでも前述した通り靭帯断裂と、20代前半は思うように試合に出場することすらできなかった。

 13年夏に移籍したビジャレアルでは正GKに定着。2014/15シーズンと2016/17シーズンに膝の靭帯断裂の大怪我を負ったが、懸命なリハビリを経て最終的には正GKに返り咲いている。その後も長くスタメンの座を守りつつけていたが、2021/22シーズンからはヘロニモ・ルジにポジションを奪われて控えに降格。今季からはレアル・バジャドリードに活躍の場を移している。

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