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スペイン、ガラスの天才5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

イグナシオ・カマーチョ

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【写真:Getty Images】


MF:イグナシオ・カマーチョ
生年月日:1990年5月4日
スペイン代表:1試合0得点0アシスト

 アトレティコ・マドリードのカンテラ出身のイグナシオ・カマーチョは、ハビエル・アギーレ監督の下でプロデビュー。2007/08シーズンにはクラブ史上2番目の若さでラ・リーガ初ゴールを記録し、スペインU-19代表では主将を務めるなど将来を期待されていた。しかし、監督交代の影響もあり徐々に出場機会を減らすと、11年1月にマラガへと移籍した。

 マヌエル・ペジェグリーニがマラガを率いた2012/13シーズンは、主力選手としてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト8進出に大きく貢献した。しかし、徐々に負傷離脱が増え、2015年には小規模ながら6度に渡って戦列を離れた。それでも16年夏にはリバプールへの移籍が盛んに報じられるなど、マラガでは選手としてキャリアの最盛期を迎えていた。

 結果的にリバプールへの移籍は叶わなかったが、17年夏にヴォルフスブルクへと完全移籍。第4節からは負傷したマリオ・ゴメスの代わりにゲームキャプテンを務めるなど、すぐにアンドリース・ヨンカー監督の信頼を掴んだ。しかし、17年10月に行われたハノーファー戦で足首を負傷。その後、5度の手術を行い懸命なリハビリを行ったが、2年以上試合に出場できないまま20年9月に現役を引退した。現在は古巣アトレティコ・マドリードのU-17でコーチを務めている。

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