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ポルトガルの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ダニー

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【写真:Getty Images】


MF:ダニー(元ポルトガル代表)
生年月日:1983年8月7日
ポルトガル代表:38試合4得点3アシスト

 ポルトガルで背番号10を背負った経験もあるダニーは、キャリアを通じて3度の前十字靭帯断裂を経験している。母国ポルトガルのマリティモでプロデビューを飾ったダニーだが、国内ではインパクトのある結果を残せなかった。

 彼のキャリアで転機となったのが05年1月のディナモ・モスクワへの移籍だ。ロシアへとプレー環境を変えると瞬く間にブレイクし、08年夏には当時のロシア史上最高額である3000万ユーロ(約36億円)の移籍金で引き抜かれた。移籍する直前にはポルトガル代表デビューを飾っている。しかし、2009年シーズン途中に右膝の前十字靭帯を断裂。シーズンの大半を欠場した。懸命なリハビリで翌2010年シーズンに復帰をすると、リーグ戦でキャリア初となる二桁ゴールを記録し、ゼニトはリーグ戦とカップ戦の国内2冠を達成。ダニー自身もロシアリーグ年間最優秀選手賞を受賞した。

 だが、大怪我は2009年だけに留まらず、2012年と2016年にも膝の前十字靭帯断裂を経験している。どちらも約1年間のリハビリを経て戦列には復帰したが、3度目の大怪我以降は年齢的なこともありトップフォームに戻すことができず、古巣マルティモでプレーした2018/19シーズン限りで現役を引退した。

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