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黒歴史…日韓ワールドカップで起きた最悪の事件5選。史上最低の大会…荒れ試合に大誤審の数々

シリーズ:ワールドカップで起きた最悪の事件5選 text by 編集部 photo by Getty Images

スペイン代表対韓国代表


【写真:Getty Images】


開催日:2002年6月22日
試合結果:スペイン 0(PK3-5)0 韓国
得点者:なし

 日韓ワールドカップ準々決勝、ラウール・ゴンサレスやカルレス・プジョルを擁したスペイン代表は、PK戦の末韓国代表に敗れ大会から姿を消した。しかし、無敵艦隊が本当に負けた相手は、韓国代表ではないと言っても良い。イタリア代表同様、彼らも審判によって敗退へと追い込まれたのだ。

 不可解な判定の数々だった。スペインは48分、フリーキックからルベン・バラハがゴールネットを揺らすも、ガマル・アル=ガンドゥール主審がファウルの判定を下し、取り消しに。正当なジャッジとは言い難かった。また、延長前半にはホアキン・サンチェスのクロスをフェルナンド・モリエンテスが押し込んだが、ホアキンのクロスがゴールラインを割っていたとして再びノーゴールに。しかし、リプレイを見てみると、ボールは全くラインを割っていなかった。

 もちろんスペインの選手たちからすると、納得のできない敗戦である。試合後、イバン・エルゲラがベンチからピッチに出て「この先二度とサッカーが出来なくなってもいい! だからあいつらを殴らせてくれ!」と言い放って主審の元へ近づこうとし、チームメイトやスタッフに抑えられたのは有名なシーンだ。そのエルゲラの言葉こそ、この試合の醜さ、愚かさを物語っていると言っていい。

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