サッカー欧州代表 最新ニュース
1930年より始まったFIFAワールドカップ。今年11月には、カタールで第22回大会が開催される予定だ。そんな同大会の長い歴史の中では、名勝負、名ゴールなどに加え、世間をざわつかせるような事件も数多く起こってきた。今回は、2006年に行われたドイツ大会で起きた事件を5つ紹介する。
イングランド代表対ポルトガル代表
【写真:Getty Images】
開催日:2006年7月1日
試合結果:イングランド 0-0 ポルトガル(1 PK 3)
得点者:なし
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当時のイングランド代表のメンバーは「史上最強」とも呼ばれており、最終ラインにはマンチェスター・ユナイテッドのギャリー・ネヴィルとリオ・ファーディナンド、チェルシーのジョン・テリーとアシュリー・コール、中盤にはデヴィッド・ベッカムやフランク・ランパード、スティーヴン・ジェラード、ジョー・コールらスター選手が揃っていた。
しかし、この最強メンバーでもワールドカップを制することができなかった。その戦犯となってしまったのが、当時20歳だったウェイン・ルーニーだ。グループリーグ第3節からスタメンに定着したルーニーは準々決勝ポルトガル戦でも先発に名を連ねた。対するポルトガルの最終ラインには代表のチームメイトであるテリーとチェルシーで堅守を誇ったリカルド・カルバーリョが君臨しており、執拗なマークでルーニーを苦しめた。
事件が起こったのは62分。最終ラインからのフィードを収めたルーニーに対して、カルバーリョが身体を寄せて前を向かせない守備をした。このプレーに苛立ったルーニーがカルバーリョの股間を踏みつけてしまったのだ。主審はすぐさまレッドカードを提示し、ルーニーはロッカールームへと去っていった。10人となったイングランドはPK戦の末にポルトガルに敗れ、ルーニーはイングランド国民やメディアから「最大の戦犯」と大バッシングを受けたのだった。