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メッシはキムタクではなく渡哲也。カタールW杯でアルゼンチン代表に期待できる理由とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

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サッカー関連書籍から優れた書籍を毎年表彰する「サッカー本大賞」を主催する株式会社カンゼンとYouTubeチャンネル『MILKサッカーアカデミー』がコラボしてお届けする本企画。今回はカタールワールドカップ出場国+αを紹介した『フットボール代表プレースタイル図鑑』を上梓した西部謙司氏をゲストに招き、来るカタールW杯の展望を聞いた。【聞き手:ノーミルク佐藤、井上マー(以上、MILKサッカーアカデミー)、石沢鉄平(フットボール批評編集長)】


【写真:Getty Images】

メッシはキムタクじゃなくていい

――今大会の注目国はどこですか?

「ラテン系というところでブラジル、アルゼンチン、ヨーロッパだとポルトガル。スペインもうまいんですけど何しろ点が取れないのでどうなのかな。スペインくらいまでは入るかな」

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――メッシ、ロナウドは最後のワールドカップかもしれないですね。

「ネイマール、メッシ、ロナウドは注目の選手になるかもしれないですね」

「昔は30歳は引退する年齢だったけど、今は選手寿命が延びて40歳近くなっている。ただ35歳超えた選手にそれほどインテンシティは求められないけど、そこまでやっている選手はフィールド内外に影響力を持っている」

「モドリッチを見ていると監督より明らかに偉い感じだし、メッシにどうこう言える監督はいないでしょ。ロナウドもそう。ブラジル、アルゼンチン、ポルトガル、クロアチアは誰よりも偉くなっている選手を抱えている」

「それほど運動量は求めない、守備は要求できないけど大きな仕事はやってくれる。影響力はすごいあるという選手を抱えたチームがこんなにあるワールドカップってないと思う。それぞれがそういう選手をどう活かしていくか、ちょっとずつやり方は変わってますけど面白いなと。今までにないパターンだと思います」

「アルゼンチンなんかは、この4大会くらいずっとメッシ頼みで、エースというよりメッシにおまかせみたいな。その代わりメッシが守らない分は他の選手が頑張りましょうみたいにやってきたんですけど、今回アルゼンチンに期待できるなと思う理由は、基本的に攻撃と守備が10人、フィールドプレーヤー9人で完結している。メッシがいてもいなくてもまあまあやれるよって状態にしている」

「テレビドラマ(のエンディング)で主演が出て、一番最後に特別出演で大物俳優が出るじゃないですか。今回はそっち(特別出演)じゃないかなと。今までは主演で出していたけど、今回はそこまで表に出さなくても、肝心なところでやってくださいという感じには仕上がってます

――渡哲也さん的な。キムタクじゃなくていいと。

「ずっと最初から最後まで出ていなくてもチームが機能する。ブラジルもネイマールをトップに置いておいて、ネイマールがずっと何かやっているわけではないけど、結構サボりながら肝心なところで顔を出して決定的な仕事をしてくれる。何から何までお任せというよりはケーキの上に乗っているイチゴみたいな」

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