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すんなり喜べないバルセロナの勝利。レバンドフスキ依存の先にある落とし穴とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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リーガ・エスパニョーラ第12節、バレンシア対バルセロナが現地時間29日に行われ、0-1でバルセロナが勝利した。バルセロナはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)敗退を喫したショックを払拭したが、ロベルト・レバンドフスキへの依存は解消されず。シャビ・バルサのエース依存は、どのような未来を招くのだろうか。(文:本田千尋)


辛くも勝利したバルセロナ


【写真:Getty Images】

 “依存体質”は始まっているのだろうか。

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 現地時間10月29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第12節。FCバルセロナは敵地でFCバレンシアに1-0で勝利した。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループ敗退のショックを引きずっているのか、このバレンシア戦のバルセロナは、パスワークや連動性においてチームとして機能したわけではなかった。

 個々の選手の力量では相手を上回ったので、一見すると試合を優勢に進めたが、フィニッシュワークの機能性と精度を欠く。そして試合は0-0のまま後半のアディショナルタイムに突入――ドロー決着も十分あり得た試合展開に終止符を打ったのは、ロベルト・レバンドフスキだった。

 93分。ペドリからのパスを右のハーフスペースで受けたハフィーニャが、ファーにふわりとクロスを入れる。そこに飛び込んだのがレバンドフスキ。シャビ・バルサのエースFWは、ボールを右のアウトで辛うじて押し込み、決勝点を奪う――。リーガの優勝争いに踏みとどまるために、バレンシアの地で貴重な勝ち点3を手にした。

 しかし、この1-0の勝利を、すんなり喜んでもいいのだろうか。

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