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なぜ…日韓ワールドカップで輝けなかった5人の名手。大誤審の餌食になったのは?

シリーズ:ワールドカップで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

あの大誤審の餌食に…

フランチェスコ・トッティ
【写真:Getty Images】

FW:フランチェスコ・トッティ(元イタリア代表)
生年月日:1976年9月27日
日韓ワールドカップ成績:4試合0得点2アシスト

 イタリア代表デビューから2年経ったユーロ2000(欧州選手権)で、フランチェスコ・トッティは活躍。結果的に優勝こそ逃したが、決勝戦ではマン・オブ・ザ・マッチに選出されており、大会選定の優秀選手にも選ばれた。そして迎えた日韓ワールドカップで、トッティはエースナンバーの「10番」を与えられている。当然、その番号を背負ったからには結果を残さなければならなかった。

 トッティはグループリーグ初戦のエクアドル代表戦でアシストを記録し、2-0勝利に貢献した。しかし、続くクロアチア代表戦とメキシコ代表戦は不発に終わり、国内メディアの批判に晒されている。イタリア紙『ラ・レプッブリカ』によると、当時トッティは「批判には慣れているよ。(中略)確かにメキシコ戦で良いプレーはできなかったが、韓国戦で挽回する」とコメントを残していたようだ。

 しかし、「挽回」を目指した決勝トーナメント1回戦の韓国代表戦は、イタリア代表にとってもトッティにとっても後味の悪すぎる結果となった。延長前半、トッティはペナルティーエリア内で倒されたが、バイロン・モレノ主審はシミュレーションでトッティにイエローカードを提示。誰が見てもトッティに非はなかったが判定は覆らず、すでに1枚貰っていた同選手は退場となった。その後チームは決勝ゴールを許し敗退を喫している。批判に晒され、大誤審の餌食となり、無得点で大会を後に。トッティにとって初のW杯は最低最悪だった。

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