フットボールチャンネル

なぜ…日韓ワールドカップで輝けなかった5人の名手。大誤審の餌食になったのは?

シリーズ:ワールドカップで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

絶対的存在がまさかの…

ジネディーヌ・ジダン
【写真:Getty Images】

MF:ジネディーヌ・ジダン(元フランス代表)
生年月日:1972年6月23日
日韓ワールドカップ成績:1試合0得点0アシスト

 1998年のフランスワールドカップ決勝。エースナンバー「10」を背負ったジネディーヌ・ジダンは、ブラジル代表からヘディングで2ゴールを奪ってフランス代表を優勝へと導き、国民のヒーローとなった。その後も同選手はレ・ブルーの中心人物として活躍し、2000年のユーロ(欧州選手権)制覇にも大きく貢献。当然ながら、日韓ワールドカップでも特別な期待を寄せられていた。

 しかし、悲劇は起きる。大会直前、韓国代表との親善試合で怪我を負ってしまい、その影響でグループリーグ初戦のセネガル代表戦と第2節ウルグアイ代表戦の欠場を余儀なくされてしまったのだ。すると、急遽大黒柱を失ったフランス代表はセネガル代表に0-1で敗れ、続くウルグアイ代表戦はスコアレスドロー。絶対的なジダンが不在となったことで、チームは機能しなくなっていた。

 フランスの英雄は第3節デンマーク代表戦で包帯を巻いて強行出場しているが、やはりパフォーマンスレベルは上がらず。チームは0-2と完敗を喫して、まさかのグループリーグ敗退に終わってしまった。スーパースターであるジダンの負傷とその影響をもろに受けたフランス代表の不甲斐なさは、ある意味で日韓W杯のハイライトになったと言えるだろう。

【了】

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top