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なぜ…日韓ワールドカップで輝けなかった5人の名手。大誤審の餌食になったのは?

シリーズ:ワールドカップで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

本大会進出の立役者となったが…

エルナン・クレスポ
【写真:Getty Images】

FW:エルナン・クレスポ(元アルゼンチン代表)
生年月日:1975年7月5日
日韓ワールドカップ成績:3試合1得点0アシスト

 日韓ワールドカップ・南米予選で、アルゼンチン代表は2位エクアドル代表に大差をつけ首位に立った。その立役者となっていたのが、エルナン・クレスポ。南米予選では出場した12試合で9得点をあげるなど爆発し、チーム内はもちろん、同予選全体の得点ランキングでもトップの座に君臨した。

 しかし、日韓W杯本大会でクレスポにスポットライトが当たることはなかった。グループリーグ3試合すべてが途中出場で、合計プレータイムはわずか71分。第3節スウェーデン代表戦で意地の一発を叩き込んだものの、人々の記憶に残ることはなかった。チームも3試合を1勝1分1敗の成績でグループリーグ敗退。南米予選で勢いをつけたクレスポだったが、最後は苦い思い出となってしまった。

 クレスポの出番が限られた理由は単純、超強力なライバルの存在だ。マルセロ・ビエルサ監督率いる当時のアルゼンチン代表は3-4-3をベースに戦っており、CFとしてスタメン起用されるのは一人。そこでクレスポは、1998年フランスW杯同様ガブリエル・バティストゥータの陰に隠れてしまったのだ。もちろんスタメン起用されていれば活躍していたかもしれない。ただ結果として、南米予選で大爆発していただけに日韓W杯でのガッカリ感も大きくなってしまった。

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